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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『チコちゃん』北島康介がタジタジ
『チコちゃん』レビュー

3年目突入の『チコちゃんに叱られる!』回答に窮した北島康介が“何も言えねえ状態”に

NHKオンデマンド『チコちゃんに叱られる!』

 4月3日放送『チコちゃんに叱られる!』(NHK)のゲストは、北島康介とアンミカ。北島の出演は時期的に第96回日本選手権水泳競技大会の番宣を兼ねたキャスティングだったと推測されるが、選手権は新型コロナウイルスの影響で中止になってしまった。そのつもりで見ると、この番組は回答者同士の間隔が元から大きいことに気づく。

 今回、番組が取り上げたテーマは以下の3つだった。

・なんで鼻に水が入ると痛いの?
・なんでイタリア料理にはトマトが欠かせないの?
・なんでガラスは割れるの?

「体をクリーニングされたことがある」とチコちゃんがポロリ

「この中で一番水泳が得意な、格好いい大人はだーれ?」というチコちゃんの問いに、あえて「誰ですか?」と首をひねるMCの岡村隆史とアンミカ。そんなの、北島に決まってるだろう。

チコちゃん「康介ちゃん、水泳は当然得意ですよねえ?」

北島「まあ……一応、はい(笑)」

 アテネ、北京五輪金メダリストの北島にチコちゃんが尋ねたのは「なんで鼻に水が入ると痛いの?」という質問だった。北島は熟考の末に「わかんないっす!」と、クイズ番組では絶対に言ってはいけない言葉で返答した。

チコちゃん「まさに、何も言えねえ状態なの?」

北島「チョー気持ちよくはないっすね」

 チコちゃんが発表した答えは「塩分が0.9%じゃないから」。詳しく教えてくれるのは、大阪大学大学院で薬学を研究している藤田郁尚准教授だ。まず、水には鼻に入って痛い水と痛くない水がある。われわれの体液の塩分濃度は0.9%で、その塩分濃度と違う濃度の水分が鼻に入ると痛みが起きるのだ。番組が実際に測定したシャワーの水の塩分濃度は0%で、プールの水は0.1%だった。どちらも体液の0.9%より塩分濃度は低い。

 0.9%より薄い塩分濃度の水が鼻に入ると、粘膜細胞の付近にある神経細胞に触れる。鼻の粘膜にある神経細胞は細胞膜で覆われており、その細胞膜は「半透膜」という性質を持つ。半透膜には、体液と外部から入ってきた水を同じ濃さにしようとする働きがある。塩分濃度の低い水が入ってくると、細胞の中で体液と同じ濃さにしようと水が移動するので細胞が膨らむ。そのとき、細胞膜にある感覚センサーが「痛い」という信号を脳に伝える。その感覚センサーを「TRPA1(トリップエーワン)」という。細胞膜の表面にある細胞が水を含んで膨らむときに、TRPA1も同時に開いて反応を起こす。その反応が痛みとして伝わることで、鼻が痛いと感じるのだ。

「細胞は膨らみすぎると破裂しますので、危ないから鼻に入らないように私たちの脳は感知しなきゃダメなんです」(藤田先生)

 ちなみに、目に水が入ると痛むのも目の粘膜にTRPA1があるためで、鼻と同じ現象が起こっている。

 ということは、鼻水が痛くない理由も、なんとなくわかってくるだろう。それは、鼻水の塩分濃度が体液に近いからだ。確かに、鼻水ってちょっとしょっぱいもんな……。

実は体液より濃度が低い水だけでなく、濃度が高い水でも痛みは起こる。体液より濃い塩水が 細胞に触れると同じ濃さにしようと水が外に移動し、細胞が縮むのが理由だ。ただ、このときにTRPA1が反応しているかどうかは、まだ解明されていない。

 あと、水ではなくわさびを食べて鼻がツーンと痛むことがあるが、これはわさびの辛み成分が揮発して鼻を通ったときに鼻の粘膜にあるTRPA1が反応し、脳に「痛い」という信号を伝えているからである。このTRPA1の働きだが、発見したのは藤田先生の研究チームだそう。

藤田「チコちゃんは鼻うがいってやったことある?」

チコちゃん「逆に聞くけど、体をクリーニングされたことある?」

岡村「全身、コロコロされるときもあるしねえ(笑)」

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