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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > TV局「傑作選」でどこまで持つ?

新型コロナ問題に頭を抱えるテレビ局が乱発する「傑作選」でどこまで持つか?

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 緊急事態宣言が出され、コロナウイルス騒動もいよいよ緊張感を増してきた。未経験の事態に、テレビ番組の制作現場は極端に慎重になっているという。バラエティ番組の制作に携わるスタッフが言う。

「ここ1~2週間、事態が一気に深刻になったため、撮りためていた映像を放送する際には、『○月○日に収録しました』というテロップを出すようにしています。制作側としては、『こんな前に収録したものを今頃放送しているのか』と思われるのがイヤなので、収録日を明かすのはタブーなのですが、テロップを出さないと、『けしからん』というクレームが必ず入りますから」

 一方、最近新たに収録したものには『十分に配慮した上で収録しています』というようなテロップを添えているのだとか。また、出演者の発言にも細心の注意が払われるようになっている。

 「外出や旅行を促すような発言は極力避けるようになりつつありますし、『多人数でご飯を食べた』『映画館で映画を見た』など、感染防止に無関心と思われる発言は炎上を招くので、片っ端からカットです。スタジオ収録番組でも大勢が集うものは難しく、一人ひとりが間隔を空けて座るように“バミリ”(ポジションを示す目印)が貼られています。といっても、それは画面に映る時の話であって、カメラが止まれば、みんな普段通りにおしゃべりしたりしているんですけどね」(同)

 ただ、こういった動きもいよいよストップしつつある。NHKや日本テレビ、TBSなどが相次いで収録中止を決定。こうなると、テレビ局はどんな番組を放送するのか?

「一番手っ取り早いのは、『傑作選』という名の再放送です。今のところは、現在放送中の番組を再編集したものが中心ですが、ぼちぼち過去の人気番組の再放送も出てくるでしょう。あとは映画、“衝撃映像モノ”などでしょうか。遠からず、そんな番組ばかりになるはずです。

 唯一期待できるのは音楽番組です。アーティストはライブができず、全員ヒマにしていますから、これまでならあり得なかったような夢のコラボやスタジオライブなどが実現しそうです。収入が途絶えた今、テレビで話題になれば楽曲もダウンロードされますからね」(キー局関係者)

 最近のアーティストの中にはテレビに出ない者も多いが、互いの状況を考えると、テレビとアーティストの関係はまさにウィン・ウィン。外出自粛でテレビの存在感が高まっているだけに、今こそ斬新な企画を期待したいものだ。

日刊サイゾー

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にっかんさいぞー

最終更新:2020/04/08 10:51
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