今年のブレイク候補は「生霊が見える」あのピン芸人か? 禁じ手の霊感ネタを危険視する声も
#お笑い芸人 #シークエンスはやとも
毎年のようにバラエティー界に出現するのが、一発屋芸人だ。しかし今年は、なかなか出てきていない状態となっている。
「人気も実力もある“第7世代”が中心となっているので、それ以外のキャラ先行型芸人が出る余地がない。M-1グランプリで結果を出した、ミルクボーイやぺこぱにしても、一発屋の流れとは違い、ちゃんと実力派として認識されています」(お笑い業界関係者)
そんななか、一風変わった芸人がブレイクしようとしている。生霊が見えるというピン芸人・シークエンスはやともだ。
シークエンスはやともは、吉本興業所属尾のピン芸人。霊感が強く、人についている“生霊”を見ることができるという。最近ではフジテレビ系『ホンマでっか!?TV』に出演し、ゲストを霊視している。
「前世やオーラが見える芸人は今までいましたが、“生霊”というのは珍しいタイプ。たとえば“過去に付き合っていた女性の霊”がついていれば、過去の恋愛トークに持っていけるし、家族の霊がついていれば家族エピソードに持っていける。占い的な要素もありつつ、ゲストのトークを引き出す役割もあります」(構成作家)
しかし、シークエンスはやともを起用することについて、問題視する動きもある。あるメディア関係者は苦言を呈す。
「ちょっと昔のテレビ界であれば、霊感だろうがオカルトだろうが、難しく考えることなく扱っていましたが、コンプライアンス遵守の流れがある今、“生霊”などというかなり危なっかしいものをメディアで大々的に扱うのは時代錯誤。それこそ、“こんな悪い生霊がついている”などと脅して、高価なお守りを売りつけるような霊感商法をはびこらせる要因になりかねない。そもそもここ数年はテレビでも、こういったオカルト的なものを取り上げないようになっていたはずなのに、ちょっと信じがたい展開です。禁じ手をやってしまうほど、テレビ側の企画力が低下しているのかと……ちょっと驚きです」
また、新型コロナウイルスの感染が拡大している現状では、“心霊”を扱うリスクはさらに高まっているという。
「東日本大震災の後も、霊感をもった“預言者”のような人物が現れたことがありました。そういったものをきっかけにして、いろいろなデマが流れたり、それこそ霊感詐欺的なものも増えたんですよ。そして今、新型コロナウイルスに人々が不安を抱えているなか、心霊的要素は悪用される可能性はかなり高い。メディア側も、そのあたりをしっかり考える必要はありますね」(同)
心霊的だけでなく、様々な“エセ科学”も含め、今なお怪しげなものを取り上げてしまうテレビ界。あまりにも意識が低いと言わざるを得ない。
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