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YouTubeチャンネルも絶好調!

睡眠3時間、右手がダメなら左手……なかやまきんに君「今だから話せる」筋肉留学の真実

撮影=木村心保

 昨年から引き続き日本を席巻している筋トレブーム。パーソナルトレーナーは一般化し、NHKでは『みんなで筋肉体操』が放送され、YouTubeでも筋トレ動画は大人気。しかし、やはり筋肉の総本山といえばこの方、なかやまきんに君である。筋肉とお笑いの融合という新ジャンルを確立し、筋肉留学という前代未聞の試みを果たし、そしていま運営するYouTubeチャンネル『ザ・きんにくTV』は登録者数45万人を誇る。筋肉で時代を切り開いてきたきんに君に聞きたい。先の見えない今だから聞きたい。筋肉で生きていくということ――。

***

――現在。新型コロナウイルスの影響でエンタメ業界は大変なことになっています。きんに君はいかがですか?

きんに君 僕は基本、劇場にはそんなに出てなかったのでそこは変わらないんですけど、イベントごとはすべてなくなりました。

――ただ、あまり外に出られなくなった分、皆さんの興味がおうちでできる筋トレに向かっているということもあると思います。きんに君のYouTubeチャンネル、すごく面白いです。

きんに君 ありがとうございます。

――芸人さんの中でもYouTubeを始められたのがかなり早いほうでは?

きんに君 そうですね。2016年ぐらいにアカウントを開設して、それから編集教室に通って勉強して……。実際に動画アップするのはその1年後くらいなんですけど。

――すごい。ご自身で勉強されたんですね。

きんに君 そうなんですよ。企画から撮影、編集まで、全部自分でやってます。

――YouTubeを始めるきっかけはなんだったんですか?

きんに君 筋トレしてる人たちの直接のエンターテインメントって、それまでなかったんですよね。YouTubeから筋肉系YouTuberっていう新しいエンターテイナーが生まれてきた。今は視聴者が筋肉情報を得ながら、さらにエンターテインメントとしても楽しんでると思う。僕もずっと筋トレをやってきたので、そういう流れでやってみたいなっていうのが最初のきっかけですかね。『ザ・きんにくTV』ってチャンネル名なんですけど、そういうテレビ番組があったらこういうことをするだろうなって考えながら。「筋肉が好きで、筋トレしたい人が見るテレビ番組」というのがコンセプトです。食事についての企画もあるし、筋トレもするし、大会取材も、企業とのコラボも、ベースはそこですね。

――編集ができる人にお願いしようとは思わず、自分でやろうと思ったのはなぜですか?

きんに君 当時は、今みたいにタレントがあまりやっていなかったですからね。スタッフさんでYouTubeをやってみよう、みたいな人、要は技術者があんまりいなかったと思うんです。だからまぁ、誰に頼むか……よりも、自分でできたらいいなっていう。

――これは勝手な臆測なんですが、芸能人のほうがYouTubeを始めるのはちょっとハードルが高そうというか。やっぱり俺たちはテレビが主戦場だ、みたいな。そのあたりの葛藤はありましたか?

きんに君 いや、葛藤はなかったですね。でも、やっぱりやってみてめちゃくちゃ難しいなっていう感じですね。まず、一人でしゃべることができなかったんですよ、最初。スマホのカメラを前に置いて撮影しようと思っても、しゃべれない。

――ああ……。

きんに君 一人でカメラに向かってしゃべるのは、それなりに練習がいるというか。だから(テレビとは)全然違うな、と思って。最初は編集技術がないというのもありますが、それ以前に「あれ? できないな」「これ全然面白くないな」っていうのを試し撮りで何度も痛感したというのもある。そういうこともあって、(開設からアップまで)ちょっと間が空いたんです。

――準備にそれだけの労力と時間をかけた。

きんに君 そうですね。あと、ほかのYouTuberの動画もめちゃめちゃ見まくりましたし。こういう感じか……というのを。世間の人はこういうのを見るんだ……っていうのも勉強しました。

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