『チコちゃんに叱られる!』五輪延期も、賛否の岡村嫁探し企画は終了?
#岡村隆史 #西川貴教 #チコちゃんに叱られる!
3月27日に放送された『チコちゃんに叱られる!』(NHK)のゲストは、森七菜と西川貴教。NHK連続テレビ小説『スカーレット』と『エール』に出演する2人である。
また、MCの岡村隆史と西川といえば、90年代後半の『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)の顔的存在とも言うべき2大巨頭だ。両雄が並び立った光景に思わずアガってしまった。
今回、番組が取り上げたのは以下の3つのテーマだった。
・春一番って何?
・魚の絵はなんで左向きに描いちゃう?
・なんで三角形のサンドイッチが多いの?
キャンディーズが日本全体を誤解させた?
チコちゃんの「春一番ってなに?」という質問に答えたのは西川だ。
チコちゃん「春一番ってどんな風?」
西川「暖かい風じゃないですか?」
チコちゃん「あなたが浴びるような?」
このとき、BGMに流れたのはT.M.Revolutionの「WHITE BREATH」だった。
「最近、あまりT.M.Revolutionでは活動してないんです……」(西川)
チコちゃんが発表した答えは、なんと「死を招く怖い風」。予想外の物騒な答えだが……。
気象庁は春一番を「南寄りの8m/s以上の風」と定義している。そして、“春一番発祥の地”といわれる長崎県壱岐島の島民に春一番のイメージを質問すると「強い風、優しい風ではない」とネガティブな答えばかり返ってくる。
実は江戸時代後期、安政の旧暦2月13日に出漁したほとんどの漁船が南からの突風に遭い、53名の漁民が亡くなっているらしい。当時の記録によると、集落に70軒ほどあった家の半数以上が大黒柱の男手を失ったそうだ。以来、この地では春先に吹く南寄りの強風を「春一番」の名称に定めた。確かに、当時の漁船は小さかっただろうし、春一番クラスの突風にはひとたまりもなかったはず。男手を奪う、まさに「死を招く怖い風」だったのだ。
そんな春一番が陽気なイメージになったのは、1976年にシングルリリースされたキャンディーズの「春一番」である。この曲を作詞、作曲した音楽家・穂口雄右氏に番組は話を聞きに行った。
「春一番が吹くとその後に春が来る。その春がとっても待ち遠しい。そういうイメージで歌詞を書いたんですね。で、その後にそうじゃないという話(春一番は怖い風)というお話を伺って“間違っていたのかな”と思いつつ、誰も異論が出ていない。つまり、日本の全体、関係者も含めて異論はなかったというのが私の結論です」(穂口氏)
ただ、日本人を誤解させた責任を感じたか、穂口氏は「春一番」の注意喚起アレンジバージョン「あぶない春一番」も制作していた。それは、原曲に「あぶないぞ あぶないぞ」という歌詞が挟み込まれたテクノポップで、残念ながら怖さがまったく伝わってこない出来……。それにしても、着地点が「キャンディーズのせい」とは大胆なオチである。
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