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日刊サイゾー トップ > 社会 > 政治・経済  > 再選確実の小池知事がテレビ行脚

新型コロナが追い風で再選確実? 小池百合子都知事が意気揚々とテレビ行脚

小池百合子東京都知事

「小池百合子東京都知事はいつになく活力がみなぎり、メディアの取材を受けまくっています。出てくる資料はことごとく”ゆりこグリーン”ですし、ある意味、容赦なく選挙活動をしていますね」

 そう語るのは都庁担当記者だ。

 新型コロナウイルス拡大では、安倍晋三首相が2月下旬から再三、緊急記者会見を開き、鈴木直道北海道知事が2月28日に「緊急事態宣言」を出し、マスク姿で会見を行うなど、行政トップの発信力が問われた。そんな中、だんまりを決め込んでいたのは、メディア戦略に長けているはずの小池都知事だった。

「毎週金曜日の定例会見こそ行っていましたが、3月13日は、予算特別委員会があるとの理由で会見はなし。他の首長に比べると、圧倒的に露出は少なかった。ただそうした批判は小池氏の耳に入っており、気にはしていたようです」(前出・記者)

 小池氏が露出を控えていたのは、東京五輪とは無関係ではあるまい。中止の判断はIOC(国際オリンピック委員会)が独断で決めることができるため、そこへの“刺激”は避けたかったのが本音だろう。

 事態が動いたのはIOCが2月22日に「延期を含めて検討する」と声明を出してからだ。翌23日昼に小池氏は初めて緊急記者会見を開いたのだから、何ともわかりやすい。

「それまで会見の際のバックパネルは『東京2020』でしたが、新型コロナを示す『COVID-19』に。緑色の文字でした」(同前)

 さらに、小池氏に”追い風”が吹く。小池氏が記者会見と同時刻、自民党東京都連5役が自民党本部に集まり、都議会での予算案の賛成と、都知事選への対抗馬を立てない方針を確認したのだ。都連関係者の解説。

「安倍首相は、コロナ対策で東京と対立している場合ではないと判断。これは首相と昵懇の萩生田光一文科相が主導する形で決めました。一方の小池氏も、自民党がコブシを下ろしやすいよう、かつてぶちあげていた築地再整備計画を見直すことに予算特別委員会で言及しました。ただこれも『見直す』と述べただけで具体策はこれから。つまり、小池氏の完勝といえます」 

 こうなると小池氏が意気揚々となるのも当然で、『NEWS23』(TBS系)『とくダネ!』(フジテレビ系)などを皮切りに、視聴率の高い番組に出まくるようになった。

「3月23、25、27、30日と立て続けに記者会見。この記者会見場こそ、小池氏が指摘する『3密(密閉、密集、密接)』なのですが(苦笑)。都営地下鉄、YouTubeやTikTokにまで登場しており、選挙まで露出を加速させるでしょう。これでは他の候補が立ちうちしようがない」(前出・記者)

 このまま小池都政が続くことになりそうだが、豊洲・五輪でひっかきまわした言動を忘れていいわけがない。言うまでもなく現在は経験したことのない有事ではあり、小池のリーダーシップに注目が集まる。ただ、こうした背景や行動も含めて、都民は今一度、“冷静”になる必要があるだろう。

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最終更新:2020/04/03 10:30
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