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日刊サイゾー トップ > 社会  > 外出自粛、DV加害者になる危険も
「モラハラのトリセツ」第8回

外出自粛でDVや虐待増加の恐れも……「DV加害者」にならないためにやるべきことは?

一人で対処できない時は、頼れる先を持つ

 普段から意識せずにこの手法ができれば苦労はありませんが、方法だけでも知っていれば、 いざという時に使えます。 パートナーや子どもに暴力的になりそうな時、この記事を思い出し読み返してくださるとうれしいです。

 それでも自分が抱える不安の棚卸しがうまくできない時は、カウンセラーなどに頼るのもひとつの方法です。電話やオンライン上のテキストのやりとりだけでも話を聞いてくれる仕組みも存在します(オンラインカウンセリング「cotree」)。

 まずは自分の抱える不安に気づき、整理する。それが今の状況でDVやモラハラ・虐待の加害者にならないためにできることのひとつであると僕は考えます。

 これらの手を尽くしても怒りが出てしまいそうな時は、いったんパートナーや子どもから距離を取りましょう。

 厚生労働省のHPに掲載されている「新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項」では、同居している場合は2m以上の距離を保つことなどが理想とされています。怒りも同じです。どうにもならなくなった場合はいったん距離を置くのが重要です。怒りも伝染します。

 コロナ禍で僕自身いろいろな不安を抱えましたが、不安の裏に潜む状況の正体はなんなのか、そもそも今の騒動はなぜ起きているのかを知ることが重要だと感じました。

 専門家による会見をそのまま聞いていてもなかなか簡単には理解できませんが、SNS上ではそれをわかりやすくかみ砕いて解説してくれている人もいます(https://twitter.com/yucky1313/status/1242641221689827328)。

 僕はこういったものを見て、新型コロナがなぜ危険で、なぜ不要不急の外出をしてはいけないのか、すっと納得できた感触があります。

 DVやモラハラも、それが起きる原因や気をつけるべきことについて正しく理解することが肝要であると気づき、この文章を書いています。

 新型コロナと同じで、DVもモラハラも虐待も、特に自分が加害者になってしまうのはとても怖いです。しかし、そこに至る「からくり」を知ってしまえば、ある程度は防ぐことが可能です。

 まだまだ終わりの見えない不安はありますが、なんとか共に乗り切っていきましょう。

 

※参考資料
日本赤十字社「「感染症流行期にこころの健康を保つために」シリーズの紹介」
http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/200327_006138.html

中村カズノリ(なかむら・かずのり)

1980年生まれ。WEB系開発エンジニアの傍ら、メンズカウンセリングを学び、モラハラ加害者としての経験をもとに、支援を行っている。

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Twitter:@nkmr_kznr

なかむらかずのり

最終更新:2020/05/13 09:56
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