「モラハラのトリセツ」第8回
外出自粛でDVや虐待増加の恐れも……「DV加害者」にならないためにやるべきことは?
2020/04/02 20:00
#DV #児童虐待 #モラハラ #モラハラのトリセツ
気づいた感情はできるだけ吐き出していく
まずは「ああ、自分はいま不安なのだな」と認識するだけでいいのです。認識するだけで、無意識下にマイナス感情をため込むのを防ぐきっかけになり、心の余裕が生まれることにつながります。
不安の裏に潜む感情を見つけることは難しい時もあります。そんな時は「なんだかわからないけどモヤモヤする」という認識でも構いません。まずは、自分の状態に気づくことが肝要です。こんな状況ですから不安があって当たり前ですし、 それを誰が責められるわけではありません。
そして、気づいた感情はできるだけ吐き出していきましょう。その際は、「自分の感じたことを主軸に話す」「他人のことは語らない」の2つをまず大事にしてください。
自分の感じたことを主軸に、他人のことをは語らない……というのは、他人を主語にせず、自分を主語にして自分の感情を語るということです。これだけではわかりづらいと思いますので、先に挙げた、僕が子どもの事に関して感じた不安を妻に話す場面を例とすると…
「子どもが言うことを聞かないんだよ、ほんと2歳児ってアホだよね。早くものの分別をつけてほしいよ」
これでは、主軸が子どもになってしまいます。これを自分主軸に話すのであれば……
「子どもが言うことを聞かなくてさ、『もうヤダー!』こっちが泣きたいよ。本当につらい……」
こうなります。自分の感情を乗せて話せば、自分の感じている不安や感情にあらためて気づくことができます。
聞く側は解決策を提示する必要はありません。ただ、「そうなんだね、つらいんだね」と言うだけでも構いません。共感を示すことは、相手のつらさをほんの少し引き取って消化する効果があります。もちろん、話を聞く側にもある程度の心の余裕は必要です。
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