潤沢な資金でコロナ自粛でも磐石……サッカー関係者が”一番恐れる事態”とは?
#サッカー #Jリーグ
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、大学は授業開始を4月末に先延ばしし、企業は入社式を見送り、首都圏では平日深夜と週末は外出自粛要請が出ている。
つい数カ月前までの日常とは違う生活を送らざるを得なくなっているわけだが、サッカー界では、どのような変化が起きているのか?
まずはコロナに感染した田嶋幸三会長の職場である日本サッカー協会(JFA)はどうなっているのか? サッカーライターに聞いた。
「JFAハウス内には、JFAとJリーグのオフィスがあり、それぞれの職員が勤務しています。Jリーグは、村井満チェアマンの素早い判断で2月末にリーグ延期を決定し、職員の在宅勤務もスタートさせました。その後、3月半ばにJFAの理事会があり、JFA側は普通に出席する一方、村井チェアマンと原博実副理事長はオンラインでの出席でした。Jリーグのリスク管理は素晴らしく、それを見習う形でJFAも現在は在宅勤務に切り替わっています」
JFAには日本代表が生み出す100億円近い予算があり、JリーグにもDAZNマネーがある。ほかのスポーツ団体とは比べものにならない体力があり、このまま自粛モードが続いても、耐え忍ぶことができるだろう。現在、日本代表戦はすべてリスケされており、Jリーグも4月末までは開催を見送っている。しばらくはJFAもJリーグも静観する格好だ。
一方で余裕がないのが、Jクラブだ。特にJ3やJ2、J1下位チームは試合を行えないと収入が入ってこなくなるが、そこに対しては、Jリーグがサポートを約束している。そのため、眠れぬ夜を過ごすということはなさそうだ。
では、サッカー界に、大きな不安は存在しないのだろうか?
「3月30日、ヴィッセル神戸の酒井高徳選手のコロナ感染が発表されましたが、現在、選手内でのまん延が懸念されています。Jリーグの試合は延期されていますが、トレーニングマッチは再開されています。幸いなことに神戸は他クラブとは試合をしていないようですが、大学生とは試合を行っているので、ここからどうなるのか? サッカー界で感染が広がると、再開時期も大幅に見直さなければいけなくなります」(同)
欧米5大リーグでは選手の感染も相次いでおり、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグなど、多くの試合が中断を余儀なくされている。そんな中、ベラルーシリーグは現地時間3月19日に開幕。観客を入れた状態で通常通りに試合が行われている。ロシア、イスラエル、インドを含む10カ国と放送契約を結び、かつてないほどリーグの人気が急上昇しているというが、国際プロサッカー選手会は「理解できない」と中断を呼び掛けているという。
一日も早く、選手が安心してプレイできる日が訪れてほしいものだ。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事