映画『まんが島』守屋文雄監督最新作『すずしい木陰』
映画『まんが島』でその圧倒的鬼才ぶりを見せつけた守屋文雄監督が、またやった!
こんな映画観たことない――間違いなく問題作です。
<STORY>
うたた寝している中古車屋の娘は、もうすぐ30歳になろうというのに、家でゴロゴロ。昼過ぎに起きて、中古車屋の裏の喫煙所に何年も吊られっ放しの、雨ざらしのハンモックにぼよんと寝転がり、起きるでも眠るでもなく、生い茂る木々の葉っぱを眺めているように見えて、実は今後の人生について思いを巡らしながら、ふと頬を風に撫でられた途端に宇宙のことを考え出す。夏の空に伸び広がる天気輪の柱を見た気がしたのだが、やがてそんなこともどうでもよくなって、いつの間にかうたた寝をはじめ、今日もまた陽が暮れていく。
……というようなストーリーはこの映画にはありません。物語らしいことは何も起きない。ただただ女の子が寝ているだけの映画です。にもかかわらず、確かに何かが起きている。どうしてこんなものが撮れてしまったのか、それは分かりません。「見つめる」行為の向こうに立ち現れる“何か”。それを見つけに、ぜひお越しください。
●『すずしい木陰』公開情報
2020年4月4日(土)より 新宿K’s cinema にてレイトショー
監督・脚本・編集:守屋 文雄『まんが島』『キツツキと雨(脚本)』『恋の豚(出演)』
出演:柳 英里紗『ローリング』『まんが島』
プロデューサー:関 友彦
撮影:高木 風太 音響:弥栄 裕樹 現場応援:柴田 剛
協力:nomadoh
宣伝プロデューサー:重久 夏樹
製作・配給:cogitoworks.Ltd
2019年/日本/96分/カラー/ビスタ/5.1ch ドルビーデジタル/DCP
公式サイト https://www.suzushii-kokage.com/
『すずしい木陰』Twitter @suzushii_kokage
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