かが屋「影響を受けたのはワンピースとアニメ」ゾフィー上田が伝説の“スマホ画面回転”誕生秘話に迫る!
#インタビュー #お笑い芸人 #かが屋 #ゾフィー
バラエティよりもあの国民的マンガに夢中だった少年時代
上田 ちなみに小学校の頃って、何に影響受けた? その原体験が芸人の核をつくっていると俺は考えているんだけど。
加賀 バラエティはほぼ見てないんです。当時、一緒に暮らしていた親父がチャンネル権握っていて、F1しか見てなかったので。ミハエル・シューマッハ対ミカ・ハッキネンを何回見たか……。だから僕が一番見たのはF1です。ずっとT-SUQUAREの「TRUTH」が流れていました。
賀屋 結局、影響を受けたのが、T-SUQUARE。
加賀 あと当時一番ハマってたのは「ワンピース」(集英社)です。毎日ずっと読んでました。
賀屋 僕はアニメにハマってましたね。『おじゃる丸』とか『にんたま乱太郎』とか。『クレヨンしんちゃん』『犬夜叉』『名探偵コナン』……。欠かさず見てましたね。
上田 なるほどー。かが屋の世代は、ハートフルなものにふれているんだ。俺の小学校時代は『ダウンタウンのごっつええ感じ』だったんだよね。そう考えると、1996年ぐらいからブラックユーモアの時代が終わって、そこに俺はギリギリ入ったかもしれない。俺はストッパーかけなかったら、人の首はねちゃうようなコントを書いちゃうから。かが屋は首はねない世代。
賀屋 大体の世代がそうですよ(笑)。
加賀 ただ僕、家庭環境はダークでしたよ(笑)。
上田 そうなんだよね。俺はさらばの森田さんの意見に賛同していて、かが屋のは性格悪いネタだと思ってるから。
加賀 そう言われるし、そう思われるのは怖いんですよ。それでも面白いと思ってもらえたらいいんですけど。
――今まで衝撃を受けたネタってあります?
加賀 何だろう……。バナナマンさんの怖い話のネタですかねえ。日村さんが最初怖い話をしていて、設楽さんが怖い話しようとするとヘタすぎるというネタ。話がヘタな友達と、それを許している友達。「面白くない話」も面白くなるのが、いろんなバリエーションあるんだなと驚きました。
賀屋 僕もバナナマンさんで、朝礼のネタです。最初、『笑いの金メダル』で見たんですけど、「俺がバナナマンを見つけた」「この面白さは俺だけわかっている」と思ってました。ボケツッコミなく、ひとつの状況で進んで爆笑が起きる。オチも素晴らしくて、カッコよかったです。
上田 まあ、この世界にいると衝撃を受けたネタだらけだよね。
賀屋 あと最近だと蛙亭さんのマッチングアプリのネタで死ぬほど笑いました。
上田 蛙亭、めちゃくちゃ面白いよね! 合コンのネタもよかった。
加賀 何やってくるか想像がつかないし、タブーのない感じがすごいです。
――上田さんは今後、かが屋にどうなってほしいですか。
賀屋 それ結構聞きたいです。
上田 これから逆張りで、「かが屋、大したことない」って言いだす人も出始めるだろうから、そういう声は気にしないでほしいよね。
加賀 たしかにそれがイヤで、ツイッターは見ないんですよ。でも「〇〇だから嫌い」と言ってくれれば、その人が好きなものを作りたいんです。自分たちのコントが「一部の人だけを満足させるもの」と思われるのがイヤで。そこであきらめるのは違うというか。
上田 あと重要な局面では、ネタ選びについて相談してほしい。
加賀 選ぶのがヘタかもしれません。僕らからすると「この3つのうちどれにする?」なんですけど。
上田 面白いのいっぱいあるから迷うと思うんだよ。そこは長所でもあり短所でもあるから。まあ細かいことは抜きにして、みんなが陸地でネタを探す中、かが屋には海に出て行ってほしい。それが俺の期待してることです!
加賀 ありがとうございます!
賀屋 最後は海のたとえでしたね。(構成/鈴木工 撮影/二瓶彩)
かが屋
加賀翔(1993年、岡山県出身)と賀屋壮也(1993年、広島県出身)からなるお笑いコンビ。2014年結成。マセキ芸能社所属。テレビ番組『爆笑問題のシンパイ賞!!』(テレビ朝日)『イマナマ!』(中国放送)やラジオ番組「かが屋の鶴の間」(RCCラジオ)「裏ミッドナイト・ダイバーシティ―~正気のSaturday Night~“俺たち!私たち!地上波ギリギリ芸人”」(JFN PARK)などに出演中。
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