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ゾフィー上田の『コントに首ったけ』【1】

かが屋「影響を受けたのはワンピースとアニメ」ゾフィー上田が伝説の“スマホ画面回転”誕生秘話に迫る!

名作コント『大富豪』・『合唱』の完成でウケ始めた

加賀 そんな状態だったのが16年の夏ぐらいに、「ビタミン寄席」のオーディションで「起承転結なさすぎない? 起承で終わってるよ」と言われたんです。で、次に行ったとき、「これは起承転結あるぞ」と思ったネタが「いや、やっぱり起承転結ないよ」と言われて。これはめちゃくちゃ感覚ずれてないか? って心配になりました。それまで僕は短歌や自由律俳句が好きで、賀屋は絵が好きだったから、見た目の雰囲気や想像でわかってくれるだろうという気持ちが強かったんですよね。そこから起承転結を考え出すようになって。

賀屋 ウケる構造をよくわかってなかったんですよね。しっかり勘違いしてました。だから当時、ネタ作りの段階で、「展開」という言葉をよく使うようになって。

加賀 忘れないように、ノートに絶対「展開」って書いてましたね。作りながら「ここ展開してる?」

賀屋 「してないね」

加賀 「じゃあこれは?」

賀屋 「う~ん。やっぱりしてない」

加賀 そうしているうち、16年の秋口から、外の人やそれまで会ったことない人が面白いと言ってくれるようになってきたんですよ。それで、もっと褒められたいと思って頑張り始めた。上田さんも、当時褒めてくれた一人ですね。

賀屋 だーりんずの小田さんとか。

上田 誰かが面白いって言いだしたら、周りもそういう目で見始めてウケる、という循環はあるよね。

賀屋 あと事務所の先輩の寺田寛明さんがツイッターで、「ここ最近のかが屋、面白くないですか?」と僕らの『大富豪』のネタをツイートしてくれたですよ。

加賀 忘れもしないです。2017年の2月1日。星野源の「恋」を聞きながらバイト先に向かってたんですよ。当時はYouTubeに自分たちのコントの動画あがるのが楽しみで、初めて「いい感じにウケてる」と思って。

賀屋 確かに手ごたえが一番ありました。

加賀 いつもは再生回数が100もいかなかったのが、寺田さんが言ってくれたことで、もうちょっと増えていて。

賀屋 寺田さんは『大喜利千景』ってイベントを主催したりして、芸人とのつながりが強いんですよ。だから、そのツイートから広がったみたいで。

上田 最初の一押しは寺田さんだったんだ。大感謝じゃん! 振り返ると、俺かが屋のコントを最初に見たのも、その頃だったんじゃないかな。ネタが『合唱』で。

加賀 あ~。「あの123」。

上田 「あの123」という認識なんですね?

加賀・賀屋 (2人そろって)「あの123」という認識です。

加賀 初めてやったのが17年の3月。上田さんが見たのは、その夏の『キングオブコント対策ライブ』じゃないですか?

賀屋 1回戦に受かった芸人が4分ネタをやるライブね。

上田 そういうライブだから、ほかの芸人のネタも見るじゃない。あの年は……。

加賀 あの時点でもう負けてました。

上田 でも、ちょうどかが屋が面白さに自信を持ち始めたころにぶつかった気がする。俺見たとき、めちゃくちゃ面白くて、めっちゃウケてたもん。

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