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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 『こども電話相談室』伊集院が反省
12年ぶりに復活! 

TBSラジオ『全国こども電話相談室』「芯食ってない」と反省する伊集院光と、子ども目線に立たない赤江珠緒

大人に課題を突きつける『こども電話相談室』

「同じ母親から生まれてきたのに、性格や好きなものなど妹とこんなに違うのはどうしてですか?」

という相談も秀逸だった。この質問に、伊集院先生と赤江先生は以下のように対峙している。

「同じお父さんお母さんから同じ能力や性格の子が生まれてきたら、金太郎飴みたいだよね? 兄弟だけじゃなく、世の中で自分と同じ人っていないよね? それって“唯一無二”って言うのね」(赤江)

「妹と変わってると、とてもいいことがあるの。例えば、迷子になったとき人に道を聞きに行くのは人見知りしない妹。だけど、実際に行動するときは運動が得意なお姉ちゃんが役に立つ。姉妹がバラバラなのは困ったことを乗り越えるとき、とても心強いの」(伊集院)

 わかりやすいたとえで説明する伊集院も、子ども相手に「唯一無二」という言葉を構わず解説し続ける赤江も、どちらも素敵だった。何がいいって、いつも2人は切り口が違う。決して被らない。子どもにはいろんな子がいるし、大人にもいろんな人はいる。まさに、唯一無二である。

 リスナーが大人になればなるほど、この番組は回答者に感情移入してしまう。「自分だったらどう相談に乗るだろう?」と想像し、じわっと脇汗がにじんでくるのだ。『こども電話相談室』というタイトルだけれど、実は大人に課題を突きつける番組。だから、子どもの相談を真っ向から受けて立った伊集院&赤江の機転にあらためて感嘆する。伊集院は、どんな気持ちでこの番組に臨んだかを『深夜の馬鹿力』で明かした。

「子どもにわかる言葉で、正しい答えを、しかも子ども扱いせずに出さなければいけない。そういう意識」

 大人側が緊張MAXだった今回の“1日限定復活”。振り返ると、先生2人がようやく慣れてきたところでタイムアップになった印象だ。あっという間の1時間だった。春休みや夏休みなど、子どもたちが長い休みに入ったときはぜひまたやってほしい。

 ちなみに明日26日放送『赤江珠緒たまむすび』(同)では、今回の放送に収まり切らず泣く泣くカットになった相談があらためてオンエアされるとのこと。同日はゲストに伊集院が出演し、放課後の職員室ばりに赤江と伊集院が反省会を行う模様。

●『全国こども電話相談室』
radikoにて3月28日(土)まで配信中

http://radiko.jp/#!/ts/TBS/20200322090000

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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てらにしじゃじゅーか

最終更新:2020/03/26 09:20
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