NHKに名指しで告発されたレオパレス、明らかになった“悪質営業”の手口とは?
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いわゆる「サブリース問題」について、NHKがドキュメンタリー番組を放送。企業名を出さないことで知られるNHKが「レオパレス」という社名を連呼し、関係者の間で話題になっている。
その番組は、3月19日にBS1で放送された『あなたのアパートは大丈夫?~岐路に立つ投資用不動産ビジネス』だ。番組は、賃貸住宅会社の勧誘に乗ってアパート経営に乗り出し、経済的な危機に陥っている人を取り上げたもの。不動産問題の取材経験豊富な週刊誌記者が、その手口を解説する。
「サブリースとは、オーナーが建てたアパートを業者が丸ごと借り上げ、又貸しするものです。業者はアパート建設、入居者の募集、管理などをすべて請け負い、家賃保証も提示します。資金は、不景気で融資先に困っている銀行がいくらでも貸してくれるので、100万円程度の自己資金で2億円近くのアパートを建てたオーナーもいます」(週刊誌記者)
すべて業者がやってくれるなら、オーナーは何もせずに収入を得ることができる。多額の自己資金が不要とは、まさに夢のような話だが、うまい話には当然ウラがある。
「業者は『向こう30年間、ずっと○○万円の家賃が入り続ける』といった口説き文句でオーナーを勧誘します。ただ、不動産物件は古くなれば家賃が下がるのが当たり前。相場より高い家賃では入居者が集まらないので、しかるべき時間が経過すると、業者は家賃の減額をオーナーに提示し、そこでオーナーがゴネれば契約解除という寸法です。そもそも業者はアパートの建設費を割高に設定して、そこで儲けを確保しており、あとに残るのは入居者のいないアパートとオーナーの借金だけです」(同上)
カラクリを知れば詐欺のような話だが、言葉巧みなセールスに多くの人たちが騙された。その問題点を細かく説明したのが今回のNHKだったが、キー局関係者はその“本気ぶり”に驚いたという。
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