『フリースタイルダンジョン』呂布カルマ無双! “無冠のラップゴッド”もタジタジ……
#ラップ #ラッパー #フリースタイルダンジョン #日本語ラップ
ヒップホップの番組がレゲエ一色に
2人目のチャレンジャーは、ラッパーでありレゲエDeejayのMAKA(まか)。彼が戦いたいモンスターに挙げたのは、もちろんJUMBO MAATCH(じゃんぼ・まーち)だ。モンスタールームにいるJUMBOは名前を出され、笑顔でうなずいている。すでに彼も臨戦態勢に入っているようだ。
というわけで、JUMBOが召喚された。今日はJUMBOの本気が見られるはず! MAKAも「ついに来たか」と、覚悟の表情になっている。
この2人のバトルがメチャメチャ良かったのだ。「呂布とISH-ONEのバトルが終わってしまった……」と気が抜けていたところにぶっ込まれた、最高のレゲエ対決。見ていて思わず体が揺れる楽しい一戦だった。呂布 VS.ISH-ONEのような殺伐さはないけれど、でもお互いちゃんと刺しにいく。DJ CELORYもレゲエのRiddimを選択し、周囲のお膳立てもナイスだった。また、レゲエだとJUMBOのすごさがより伝わってくるのだ。特に抑揚のつけ方と、言葉を小節にはめ込む技はすごい。
よく考えると、対・世間という意味で、ヒップホップ界で最も有名な舞台である『フリースタイルダンジョン』で、レゲエを代表するJUMBOとMAKAの2人がバトルしているのだ。この状況は奇跡的であり、痛快だ。
さらに、バトルの内容が最高だったから言うことなし。レゲエの王様として威厳を見せ、しっかり殺しにいったJUMBO。今までの彼のベストバウトだと思う。対するMAKAはJUMBOへのリスペクトが強すぎて、終始優位に立たれていた印象があった。
結果はJUMBOのクリティカル勝ち! 今回はMAKAの性格の良さが裏目に出てしまった印象。一方、こういう相手にちゃんとクリティカルを決めるJUMBOはさすがである。これでJUMBOは3連勝だ。
でも、正直もったいなかった。2人のバトルは聴き心地のよさが半端ではなく、ほかのビートでも堪能したかったというのが正直なところ。できれば3本フルで見たかった。なんなら、ここで“せいこうストップ”を発動してくれればよかったのに……。
とにかく、いいバトルというか楽しいバトルだった。ジャパレゲをドンドン聴きたくなってくる。レゲエ対決、最高かよ! レゲエもヒップホップも、いいものはいい。「レゲエ、くそカッコいいじゃん!」と思わせてくれた2人の功績は大きい。今後、ほかのレゲエの人にも出てほしいと思わせるバトルだった。
レゲエ、ニューヨークスタイル、日本語ラップと盛りだくさんだった今回。当たり回だったと思う。
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