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日刊サイゾー トップ > 社会 > メディア  > 文春即完売でも喜べぬお家事情

財務省近畿財務局職員の手記掲載「文春」即完売でも喜べぬ、週刊誌業界のお家事情

文春の独走状態が週刊誌の終わりの始まりに?

「編集部がスクープを狙う態勢になっていないのが現実です。病気や『死後の手続き』といった企画は、取材費は少なくて済むわりに売れるため、それが”麻薬”となっています。記者の足腰は弱り、若手編集者に至ってはそれが週刊誌とすら思っている。文春さんはスクープとなると記者を大量投入することで知られますが、こちらはそこまで取材費が出ませんしね」

 文春発売後、遺族は国を提訴。この時こそ報道は過熱したが、財務省が「再調査することは考えていない」と突っぱねたことで、トーンダウンしている。ベテラン週刊誌記者は危惧する。

「全国民が関心を持ち、どの週刊誌も飛ぶように売れたのは1990年代のオウム事件が最後でしょう。今回の件は他社が後追いするものでなく、業界の底上げとはなりません。文春の独走状態が続くことが、週刊誌の終わりの始まりとならなければいいのだが……」

 かつて週刊誌の完売といえば100万部を超えたものだが、今回の文春ですら50万部強。ぜひとも、週刊誌ジャーナリズムの踏ん張りを見せてほしいものだ。

日刊サイゾー

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にっかんさいぞー

最終更新:2020/03/22 12:12
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