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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム >  パンドラ映画館  > 『人間の時間』が描く暴力と神話
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.575

キム・ギドク監督、最後の韓国映画となるのか!? 藤井美菜、オダギリジョー出演作『人間の時間』

ギドク監督が藤井美菜に掛けたひと言

『The NET 網に囚われた男』に続いて出演したリュ・スンボム。韓国の国民的俳優であるアン・ソンギもキーパーソン役で登場。

 イヴ役を演じた藤井美菜に対し、ギドク監督からのアドバイスはたったひと言だけ。そのひと言だけで、藤井美菜はすべてを理解し、最後まで演じ切ってみせたそうだ。そのひと言はこうだった。

ギドク「あなたは、人類すべての母親なのです」

 本作が制作されたのは2018年。その前年にギドク監督は、最愛の存在である母親を失い、本作の完成後に韓国を離れている。カザフスタンで1本撮影し、現在はモスクワを拠点にして、さらなる新作の撮影を終え、編集作業を進めているところだそうだ。ちなみに『人間の時間』は日本では公開されるものの、韓国での公開は決まっていない。『人間の時間』の宙に浮かんだクルーズ船と孤高の天才監督は、これからどこへと向かうのだろうか。

 

『人間の時間』
監督・脚本/キム・ギドク
出演/藤井美菜、チャン・グンソク、アン・ソンギ、イ・ソンジェ、リュ・スンボム、ソン・ギユン、オダギリジョー
配給/太秦 R18 3月20日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開
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最終更新:2020/03/19 20:00
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