『チコちゃんに叱られる!』ノーベル賞受賞者が岡村隆史のMC力を絶賛!
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「柿の種」という商品名を連呼するNHK
「この中で1番お酒とおつまみが似合う素敵な大人ってだ~れ?」とチコちゃんが問うと、「そういうふうになりたいと思っている」と手を上げたのは岡村だった。チコちゃんは「なんで柿の種はあの形なの?」と岡村に質問した。「つまみやすいけど食べすぎない計算された形」と回答する岡村であったが、これは誤りだ。では、正解は?
「柿の種があの形なのは、社長の奥さんのうっかり」(チコちゃん)
詳しく教えてくれるのは、柿の種を生み出した浪花屋製菓の上村一重社長である。曰く、柿の種を最初に生み出したのは創業者の今井與三郎氏とさき夫人だそう。2人が手作りであられを作っていたとき、さき夫人のうっかりであの形のお菓子が誕生したのだ。
というわけで、再現ドラマ「NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場」がスタートした。與三郎役は例によって鶴見辰吾で、さき夫人を演じるのは石田ひかりである。謎に豪華な配役……。
大正13年、新潟県長岡市で細々とせんべいを作っていた今井夫妻は、新商品としてもち米で作った小判型のあられを販売した。しかし、せんべいより小粒なのに高価という理由であられは全然売れなかった。
そんなある日、さきは持っていた小判型の抜き型を落とし、うっかり踏んづけてしまう。特注で1つしかない抜き型だったが、與三郎はさきを責めなかった。「まあいいか」と半月型に変形した抜き型でそのまま型をとり、あられを作ることにしたのだ。さらに、それまであられに使っていなかったスパイスを混ぜ、ピリッと辛い味付けにブラッシュアップ! さきの失敗をカバーするために工夫をこらした、不思議な形のあられ。これが、ハイカラなもの好きな大正時代の人々にウケた。
まだ、このお菓子に名前はついていなかった。当時、新潟にあった大河津柿という品種の種は三日月型で、與三郎の作るあられと形がよく似ていた。今井夫妻はこのあられを「柿の種」と名付けた。名前のインパクトも手伝い、柿の種は売上を好調に伸ばしていった。
正直、柿の種があの形になった由来について筆者は知っていた。今まで多くの番組がこすった情報だったし、新潟県民には有名な話とも聞く。でも、柿の種が「柿の種」という名前になった理由については驚きだった。(普通の)柿の種の形をしていないし、なんでだろう? とずっと不思議に思っていたのだ。あと、NHKで「柿の種」という商品名を連呼してもOKなんだな……。
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