フィギュアやプロ野球で大混乱! 新型コロナ禍に怯えるテレビ局の「五輪恐慌」カウントダウン
#テレビ局 #新型肺炎 #コロナウイルス
新型コロナウイルス問題はテレビの「特番」にも影響をおよぼし始めている。フジテレビは3月19日から22日まで4夜連続で放送予定だった『世界フィギュアスケート選手権2020』が新型コロナ問題で中止になった影響で、ゴールデン帯の番組差し替え作業に追われている。
16日、同局から一斉発表された内容では『直撃!シンソウ坂上特別編』(19日)、映画『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』(20日)、『FNS音楽特別番組 春は必ず来る』(21日)、映画『モアナと伝説の海』(22日)を編成して埋めることが決まった。
同局関係者は「急遽とはいえ、フィギュアは視聴率の稼げるコンテンツ。それが中止になり全て放送できないのですから穴埋めはもちろん、CMスポンサーや代理店への説明は大変です」と困惑している。
「関東圏はさほど影響がないが、プロ野球の開幕延期に伴い名古屋、大阪、福岡など地上波ローカルで野球中継をやる地方局は、差し替え対応に苦労していると聞きます」(同)
プロ野球をまとめるNPB(日本野球機構)は4月中の開幕に全力に取り組んでおり、予定通りなら最大でも1カ月の延期で終わる。
ただ、前出の関係者は「もし、これが東京五輪なら、こんな状況では終わらない」と声を潜める。
「大会中は毎日、NHK、民放テレビ局1社は交代で中継をする。それだけに中止、延期が決まれば10時間以上もの枠を埋めないといけない。スポンサーはもちろん、制作サイドも例えばドラマはこの時期に放送されないことを念頭に収録スケジュールを組んでいるので、急に前倒しスタートなんてできないわけです」(同)
近年は放映権料が高騰し「CM枠が完売しても赤字は避けられない」と言われている五輪中継。本当の「五輪恐慌」はここから始まるのかもしれない。
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