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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 四千頭身、寺門ジモンを手本に?
テレビウォッチャー・飲用てれびの「テレビ日記」

四千頭身“トリオ芸人の3人目問題”を解決? 寺門ジモンという特殊事例

寺門ジモン「お米も2粒ぐらい多くてもいいぐらい」

 トリオ芸人の3人目問題にハマっているように見える石橋。どう脱すればよいのか。ここは、先輩芸人の後ろ姿が参考になるだろう。

 9日の『華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!』(フジテレビ系)。この日、ゲストに寺門ジモンが出演していた。ダチョウ倶楽部の“”元3人目”である。

 当初こそ上島竜兵と肥後克広に次ぐ存在だったが、筋肉芸人として徐々にそのこだわりをテレビで見せ始めたジモン。サバイバルなどへの造詣の深さから、“”ネイチャージモン”と注目された時期もあった。

 そして、今では主に、肉料理をはじめとしたグルメ芸人として活躍している。撮影NGの店も彼が話を通せばなぜだかカメラを入れさせてくれる、そんなレジェンド級のグルメ芸人として。なお、ジモンは「(アンジャッシュ)渡部は信じない」らしい。

 番組ではこの日、ジモンに密着していた。訪れたのは10年連続ミシュランで三つ星を獲得した寿司店。ジモンはその店で「弟子を育てる会」を任されているらしい。弟子の握る寿司をジモンが食べ、品評する。そんな会だ。

「テレビ大丈夫だよね?」

 店の入り口で、店員にそう尋ねるジモン。当然、OKである。

 この日、寿司を握るのは、店の一番弟子。カウンター席に座るジモンの前に、コハダの握りが1貫置かれる。それを手に取り、口に運ぶジモン。目を閉じ、腕を組む。彼はおもむろに語る。

「おっ……うん……あのね、そう、ちょっと(ネタが)大きい。あのね、酢飯とネタのバランスで、ネタが強くなってるから。口の中で最高のバランスを考えたら、ちょっと(ネタを)小さくすることで答えが出る」

 そして、結論はこうだ。

「お米も、2粒ぐらい多くてもいいぐらい」

 今ではダチョウ倶楽部の中で、おそらく一番テレビでの露出が多いジモン。「聞いてないよー」などと3人でユニゾンギャグを繰り返し飛ばしていた頃からすると、考えられないことだ。トリオ芸人の3人目からの逆転。それを可能にしたのが、米2粒への真剣な、しかしはたから見ると笑えてしまう、そんな偏執的なこだわりである。

 もちろんジモンは、トリオの3人目がどうとか、そこからの逆転とか、そんなことなど気にしていないだろう。そもそも、自分が面白くありたいとか、笑ってほしいとか、そういう欲からとても遠いところにいる男なのだ。かつて彼はこう言い放った。

「笑いのことはいいけど、俺は肉で笑われるのは嫌いなんだよ。国家権力だろうが、肉のことは許さないから」(フジテレビ『めちゃ×2ユルんでるッ!』2014年4月29日)

 トリオ芸人の3人目問題の解答例としてのジモン。参考にするには、少し例が特異すぎたかもしれないが。

飲用てれび(テレビウォッチャー)

関西在住のテレビウォッチャー。

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いんようてれび

最終更新:2021/09/21 10:30
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