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日刊サイゾー トップ  > 変態的純文学の金字塔をコミカライズ
じゃまおくんの「WEB漫クエスト」

谷崎潤一郎『春琴抄』はこんな話だったのか! “超ドS”と“超ドM”のせめぎ合うエロス『ホーキーベカコン』

一流文学は下ネタも芸術に昇華!

(C)笹倉綾人/KADOKAWA

 超ワガママな春琴の付き人を務めるだけでなく、春琴を教祖様のようにあがめている佐助は、ひそかに自ら三味線の練習をするようになります。ついには正式に春琴の弟子となり、師弟関係を結ぶのです。しかし、待っていたのは地獄のような稽古の日々でした。

(C)笹倉綾人/KADOKAWA

 ヒクソン・グレイシーのごとく、マウント体勢から佐助をボコボコにする春琴。盲目の少女なのに、恐ろしいほどの攻撃力です。11歳の少女に4歳年上の男が毎晩悲鳴を上げるという異常な特訓風景は、鵙屋の従業員たちだけでなく、世間からもウワサされるようになります。

(C)笹倉綾人/KADOKAWA

 はた目には鬱憤晴らしのDV行為に映る春琴と佐助の稽古風景ですが、実はそれだけ真剣に佐助を一人前に育てたいのだという、春琴の想いの裏返しであることが佐助に伝わると……

(C)笹倉綾人/KADOKAWA

 佐助の腹部にドピュッと甘酒の如きものが溢れたのです。要するに、イッちゃったんですね。そして、佐助の超ドMな性癖がここに開花しました。それにしても「甘酒の如きものが溢れた」って、凡人には絶対思いつかない表現ですよね。一流文学は下ネタでも、芸術に昇華できてしまうということが見事に証明されました。

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