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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 売れない芸人にも税務調査はくる
さんきゅう倉田の貨「へぇ~!」のはなし【9】

あなたは「税務調査」大丈夫!? 売れない芸人のアルバイトにも調査はくる!

アルバイトばかりしているのに税務調査?

 その芸人は週に5回、居酒屋でアルバイトをしています。働き始めて10年、芸歴は20年目です。「社員にならないか」と誘われますが、芸人を本業としたいのでずっと断っています。年収は350万円ほどで、妻と子どももいます。区営住宅に入っているので家賃は破格ですが、生活はぎりぎり。奥さんの応援がなければ、続けていけません。

 そのような生活状態なのに、まさか税務調査があるなんて……。

 「調査は、自宅で行いました。後輩の税理士にも来てもらいすべて任せて、自分は聞かれたことだけに答えました。

 調査に来た人と後輩が何の話をしているのかよくわかりませんでしたが、『本業は居酒屋勤務なのだから、経費が認められない』とかなんとか言っていました。

 後輩が頑張ってくれたのか結局、追加で税金を払うことにはなりませんでした。後輩はお金はいらないと言ってくれましたが、1万円を渡して帰ってもらいました」

 無事に済んで良かったです。ただ、税理士の報酬で1万円は安いですね。後輩には永遠に感謝してほしいものです。

☆今回のポイント

「アルバイトがメインでも税務調査がある」

確定申告の内容に誤りがあれば、収入が少なくても、税務調査が行われることがあります。分からなければ、よく調べ、税務署で聞き、ぱっと見て分かるような書き間違いはなくすようにしましょう。税務調査を受けて良いことなど、ひとつもありません。

さんきゅう倉田(お笑い芸人)

大学卒業後、国税専門官試験を受けて東京国税局に入庁。法人税の調査などを行ったのち退職、芸人に。

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さんきゅうくらた

最終更新:2020/03/11 12:05
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