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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 東野&千鳥MCで家族対抗漫才大会

ゴールデン進出も視野に? 土曜昼にひっそり放送された、東野&千鳥MCの家族対抗漫才大会が豪華すぎ!

東野幸治が思わず「重い……」

 いざ、本番の日。2人の漫才を見ると、勝ちにきていたことは十分伝わってきた。内容がかなりエグいのだ。

源二「ねえねえ、真剣なこと聞いてもいい?」

重岡「おお、いいよいいよ。なんでも真剣なこと聞いて」

源二「親権はお母さんが持ってる?」

重岡「そっちの親権(しんけん)かい! なんか、真面目なこと、真剣なことを相談するのかと思ったのよ」

源二「そうだよ。真剣に親権はお母さん? 」

重岡「いやいや、真剣に親権のこと聞かんでもいいだろ! 久しぶりにこうやって会って初めて漫才するわけじゃん。だから、源二のことをいろいろ聞きたいのよ。最近、ハマってること、好きなことはないの?」

源二「ゲームとか」

重岡「マジで!? 俺もゲーム大好きだったよ!」

源二「うわぁー、クソッ! 似てしまったぁーっ」

 触れづらい事実を笑いのピークに持ってくる台本。ネタを演り終えた2人は、ホッと安堵の表情を見せた。司会の東野とノブが駆け寄る。

「ちょっと先言わしてください。(重岡を叩きながら)重いねん!」(東野)

 漫才前に流れた紹介VTRは、さながら『ザ・ ノンフィクション』(フジテレビ系)のようだった。東野が言うように、重い。指摘して笑いに変えてくれてよ かった。東野も妻子と別れていた期間があるので、出番前に涙腺が崩壊しかけた重岡の気持ちがわかるのだろう。湿っぽい空気を壊す役は大悟が担うとばかり思っていたが、彼の顔を見るとまさかの半泣きになっていたからもうダメだ。

 うがった見方をすると、この機会がなければ、重岡は再会に動いていなかったと思う。もう再婚しているし、10年近く、ずっと会わずにきた彼である。偽悪的に言えば、テレビありきの再会だった。それでも、子は父親に会いたがった。だから、見ていて響いたのだ。

 この番組は、「どの家族のネタがナンバー1か?」を競うコンセプトだ。全家族のVTRが感動的なのに、順位をつけなければいけないシステムは殺生である。背景を知れば、結局どのネタも褒めないわけにはいかない。親子関係が良さそうなのに、ほかに何を望むというのだろう。完全に企画にしてやられてしまった。

 放送されたのは土曜のお昼。それでいて、MCは東野と千鳥。豪華すぎやしないだろうか? ずばり、今回はパイロット版だろう。きっと、ゴールデン進出の展開を見据えていると思う。この時間帯にこの番組内容は、あまりにもったいなさすぎる。お茶の間で、家族そろって見たほうが絶対にいい。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2020/03/08 14:00
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