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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > YENTOWNの軌跡(前編)
ラッパー「MONYPETZJNKMN」インタビュー

「北区にあるKOHH君の自宅によく行ってた」MONYPETZJNKMNが激白するYENTOWNの軌跡(前編)

左よりPETZ、MonyHorse、JNKMN(写真:鈴木智弘/以下同)

 YENTOWNが2020年で結成5年目を迎えた。東京を拠点に結成されたこのヒップホップ・コレクティヴは、音楽だけではなく、ファッションをはじめとするさまざまな分野で存在感を示してきた。YENTOWNの軌跡を振り返ることは、特にヒップホップ/クラブ・カルチャーを中心とした、この5年の間にも激しく移り変わった東京=TOKYOの風俗や流行の一端を知ることになるといっても間違いではない。

 そのYENTOWNの看板グループが、MonyHorse、PETZ、JNKMNという3人のラッパーから成るMONYPETZJNKMN(以下、MPJ)だ。昨年から今年にかけて、おのおの1stソロ・アルバムを発表し、今、再び彼らの周りが活気づいてきている。

 ということで、MPJとプロデューサーのU-LEEに、YENTOWN結成から現在までを振り返ってもらいつつ、ファンが気になっているであろう、あんなことやこんなことも語ってもらった。まずは、19年12月に行われたYENTOWNのパーティ「YENJAMIN」の話からスタートしよう。

◇ ◇ ◇

MonyHorse『TBOA JOURNEY』 https://linkco.re/MvY7VhsA
PETZ『COSMOS』 https://smarturl.it/PETZ_COSMOS
JNKMN『JNKMN NOW』 https://smarturl.it/PETZ_COSMOS

 

 

新しい世代が、もう“煙たく”なっている

――昨年12月14日に渋谷WWW Xで開催された「YENJAMIN」のライヴ、素晴らしかったです。YENTOWNのメンバーが次から次へと持ち曲を披露していく贅沢なステージでした。

PETZ(以下、P) YENTOWNは、「YENJAMIN」や大きなフェスに出演するときには、ああいうショーケース的なライヴをしていますね。YENTOWNはチームだから、みんなを混ぜてライヴしたほうが面白くなる。

JNKMN(以下、J) デイ・イベントだったからかな、ファンの行儀が良くなかった?

MonyHorse(以下、M) 未成年のファンが増えたよね。

「YENJAMIN」のステージより

U-LEE(以下、U) 昔は俺らがパーティで遊んでいる感じだったもんね。

J 15、16年くらいに渋谷の〈Social Club Tokyo〉(現在は閉店)でレギュラーでやっていたときは、DJがメインで、俺らラッパーがショット・ライヴで出る感じだったからね。ヒップホップやラップだけじゃなくて、ベース・ミュージックとか、そういう新しい音楽やダンス・ミュージック、流行に敏感な尖った人たちが集まっていた印象があった。あと毎回、〈Social Club Tokyo〉 の2階にある奥の部屋に知らない不良がたくさんいて、とんでもない騒ぎになっていた(笑)。

 

 

――トラップ(2010年代に世界のポップ・ミュージックでトレンドとなった、米アトランタ発のヒップホップのビート/スタイル)でモッシュが起こるパーティ自体が当時は珍しかったのでは?

J 池袋のクラブ〈BED〉(現在は閉店)でKiD NATHAN(現・TYOSiN)がやっていた「BLOCK」っていうパーティもスゴかったですよ。今ではトラップでモッシュが起きたり、盛り上がったりするパーティはいろいろあるけど、俺が知る限り「BLOCK」はその走りだと思うし、スゲェ盛り上がってた。

M YENTOWNを高校生の頃に聴いていたヤツが今、活躍し始めているしね。俺が自分のアルバム『TBOA JOURNEY』でフィーチャリングした横浜のラッパー、SANTAWORLDVIEWもそう。『ラップスタア誕生!』(AbemaTVで配信されているラップ・オーディション番組)のSANTAのラップが耳に残って。俺は3年前に大阪に移住したんですけど、SANTAがちょうど大阪に来たときに捕まえて初対面で作ったのが「Some Pot」。あいつが今21歳で、俺らを高校生の頃に聴いていたヤツが現れた驚きがあった。

JNKMN そういう新しい世代が、もう“煙たく”なっているわけだからねぇ。この5年でいろいろ変わりましたよ。

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