アグネス・チャン、日本でマスクを買いだめして香港に横流し⁉ 開業医の姉がメディアに告白
#香港 #新型肺炎 #コロナウイルス #アグネス・チャン
新型コロナウイルスの感染拡大とともに、世界に広がりつつあるのがマスクの供給不足だ。
3月3日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、行きすぎた買いだめ行為などにより、マスクをはじめとする安全・保護用品が世界中で品薄状態になっていると警告。マスクの価格が3~6倍に高騰しているうえ、医療現場でも供給が不十分となり、医師や看護師に危険が及んでいると指摘した。
またWHOは、目下、世界で毎月8,900万枚の医療用マスクが必要で、それをまかなうためには供給量を4割程度増やさなければならないと試算。各国政府に増産に向けた対応策を取るよう求めている。
そんな中、日本にゆかりのある人物がマスク増産に名乗りを上げた。タレントのアグネス・チャン氏は2月28日、自身のブログに「姉がマスクを製造」という記事を投稿。その内容は以下の通りだ。
「医者である、そして健康食品会社を経営している姉はマスクの製造を始めました!先ずは300万個を作って、主に医療関係者と年配の方に寄付する為です。一部は利益なしでお客様に売り出します。凄い!『機械を買って、無菌室をあけて、製造にあたる人材をそろいました』と姉は言います。すごいね!尊敬!」(原文ママ)
この”姉”とは、アグネス氏の実姉で、香港のセントラルにクリニックを構える開業医のヘレン・チャン氏のこと。日本語も堪能で、ドクター・ヘレンといえば、香港在住日本人には有名な存在だ。
起業家としての顔も持っており、霊芝(マンネンタケ科のキノコ)から抽出したエキスを配合した内服液などを開発・販売するビタ・グリーンヘルスプロダクツ社という企業の代表取締役を務めている。ただ、この霊芝ビジネスをめぐっては、彼女には”前科”がある。2006年、「医師としての立場を利用し、公正に欠ける不当な広告を行った」として、香港医師会から医師免許の2カ月停止、執行猶予2年の処分を受けているのだ。
そんな彼女がマスク製造に乗りだしたことについては、現地メディアも伝えている。ニュースサイト「香港01」(2月28日付)によると、香港と中国本土に数百人の従業員を雇用するヘレン氏は、1月末から2月頭にかけ、彼らに提供するマスクが手に入りにくくなったことを実感。一時は妹のアグネス氏を頼り、日本でマスクを入手してもらったという。しかし、当初は8香港ドル(約110円)程度だった日本のマスクの単価も、やがてさらに高騰。医療従事者にマスクが行き渡らない可能性を感じ、マスク製造に乗りだすことを決意したという。
ヘレン氏は、香港の空気ろ過材メーカーとの提携によって3月中に300万枚のマスクを製造する予定で、そのうち一部は医療従事者や高齢者、障害者などに無償で寄付する方針だという。それ以外は、利益を上乗せすることなく1枚8香港ドル程度で販売するとしている。
これは香港人にとっては美談なのだろうが、同様にマスク不足にあえぐ日本人からすると、日本国内で消費されるべきマスクが香港に渡ってしまったことに関しては複雑な心境も否めない。
また、日本で購入したマスクは1枚8香港ドルだったとのことだが、定価であれば1枚あたり30円~50円の商品がほとんどだ。いわゆる”転売ヤー”からマージンが上乗せされた品物を購入した可能性もあるだろう。加えて、ヘレン氏が販売するというマスクも高すぎる気がしてならない。
妹が住む国というよしみで、日本も無料寄付の対象としていただけないだろうか……。
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