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本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」

10億円の連帯保証人に!? 演歌の女王・石川さゆり、金と男に振り回された波乱万丈な人生

ホリプロから独立で干され歌手生命が危ぶまれた時期も?

 89年にB氏と離婚した石川は、その後、たびたびTの別荘や病院を、Tの所有する自家用ヘリで訪問していた。子どもを連れて訪れる石川の姿はたびたび目撃され、筆者も、Tが乗っ取りに成功した茨城県牛久の病院に確認取材に繰り出した。

 しかし、バブルの崩壊で状況は一変。Tは巨額不正融資事件で逮捕された。石川も、“金の切れ目が縁の切れ目”とばかりにTと別れたが、Tの後ろ盾で融資を受けていたカラオケボックス運営会社が破産。融資の連帯保証人になっていた石川も整理回収機構から返済を求められた。その賠償額が、冒頭の「アサ芸」が報じた10億円だったのだ。石川は世田谷区に所有していた豪邸、通称“さゆり御殿“などを売却して完済した。

 他方、同じ時期の97年、石川は25年間在籍したホリプロから独立した。独立をそそのかしたのは、不倫が噂されていたフジテレビの音楽プロデューサー(当時)だったこともあり、石川は独立バッシングにあって歌手生命が危ぶまれた時期もあった。しかし、ホリプロに、「津軽海峡・冬景色」など初期の楽曲の原盤権を譲渡したことでバッシングも収斂していった。

 “演歌の女王“と呼ばれ、順風満帆にみえながら、実は波乱万丈な人生を送ってきた石川。62歳となったが、大河ドラマ『麒麟がくる』での女優としての演技力にも注目したい。

 

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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ほんだけい

最終更新:2020/03/05 22:00
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