トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > カルチャー  > EMINEM働き方改革のススメ

50歳目前の“ラップゴッド”EMINEMが提唱する、ラッパー的「働き方改革」のススメ

アラフィフでありながら、SNSで話題になり続けるエミネムの凄さ

 20年には、またもサプライズで発表した新作『Music to Be Murdered By』によって、前人未到の「10作品連続全米アルバムチャート初登場1位」記録を達成したエミネム。彼の凄まじさのひとつは、アラフィフでありながら、若者が多いソーシャルメディアで話題になり続けることにある。

 例えば、今回のアルバムでもっともヒットしたトラックは、昨年12月に急逝したジュース・ワールドをフィーチャーした話題性と、1秒あたり7.23ワードを放つ“史上最高速ラップ”が体感できるという2大特徴を持つ『Godzillafeat. Juice WRLD)』

 そのPRのためか、去る2月末にエミネムは「自分と同じ速度でラップする動画をアップせよ」と呼びかけて、SNS上で「#GodzillaChallenge」を開催。ラップに厳しい彼らしく、一般人の99パーセントは達成できなそうなチャレンジだが、それがオリジナリティとなってSNSは大盛り上がり。日本からもエントリーが出たほか、6歳の女の子やラップではなくタイピングで挑む猛者など、次々と勇敢なチャレンジャーが出現している。

 サプライズ・リリースやSNSチャレンジはトレンド戦略と言えるが、エミネムの場合、時代に乗りつつ個性と信念を通すことで大きな成功を遂げた。

アルバムのサプライズ・リリースどころか、アカデミー賞にもサプライズで出演し、果てには旧友エルトン・ジョンと2ショットを披露するエミネム。

 情熱を絶やさぬまま定時を厳守し、労働を削減し、SNS文化にも適応するエミネム。そんな彼が繰り出す新作『Music to Be Murdered By』は、映画界の巨匠アルフレッド・ヒッチコックへのオマージュが張り巡らされる、ギミック満載のコンセプト・アルバムだ。

「定時ワーカーでも、ここまでクリエイティブになれる」

 ——そんな勇気をも与えてくれる1枚といえるかもしれない。ラップ・ゴッドたる超絶バースが冴えわたるので、日本国民はなかなか疎遠になれない“残業”のお供にもおすすめしたい。

Eminem『Music To Be Murdered By』

https://umj.lnk.to/Eminem_Murdered

最終更新:2020/03/18 09:36
12
ページ上部へ戻る

配給映画