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日刊サイゾー トップ > 社会 > 政治・経済  > 安倍“コロナ会見”の肩透かし

官邸記者クラブは終わった!? 安倍首相“コロナウイルス会見”の肩透かし

安倍晋三内閣総理大臣

「まだ質問があります!」「まだ質問があります!」

 普段聞かれない”不規則発言”に一瞬たじろぐ安倍晋三首相。長谷川栄一内閣広報官が「予定の時間が過ぎています」とさえぎり、気を取り直した安倍氏はすたすたと会見場を後にした。向かった先は自宅だったーー。

 2月29日午後6時、安倍氏は新型コロナウイルス感染拡大による全校休校要請を受け、記者会見を行った。安倍氏の会見は、1月15日、国内初の感染者が確認されてから初めてだ。

「安倍氏は2月27日夕の新型コロナウイルス感染症対策本部で、全国すべての小中高、特別支援学校で、3月2日から春休みまで休校するよう要請しました。当日まで管轄の萩生田光一文科相も知らされない、首相や今井尚哉秘書官兼補佐官ら一部側近による独断でした。コロナは『桜を見る会』疑惑で防戦一方だった安倍氏を救った”神風邪”で、危機管理を得意とする安倍政権とあって、支持率アップを狙う会見になると思われたのですが……」(政治部記者)

 土曜日の家族のいる時間帯で、各局は生放送。自身満々で臨むと思いきや、安倍氏はプロンプターを見ながら原稿棒読みで、全校休校にした具体的な根拠を示さず『子供たちの集団感染を防ぎたい』と語るのみ。記者の質問も幹事社2社を含む5人だけという肩透かしの内容だった。

 36分間で会見を切り上げた際、前述の発言をしたのがフリージャーナリストの江川紹子氏である。

「手練れの江川氏ですが、普段の会見ではおとなしいので、よほど腹に据えかねたのでしょう。ただ抗議の姿勢を示したのは江川氏のみ。他社の記者は首相を呆然と見送るだけで、攻撃に転じたのは翌日紙面上でした」(同)

 冒頭の幹事社質問は、朝日新聞、テレビ朝日という政権に批判的なメディアで、丁々発止のやり取りになると期待された。ところが安倍氏の要領を得ない答えにも、記者は畳みかけて質問することはなかった。

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