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日刊サイゾー トップ > 社会  > 韓国で「新型コロナ」対策の是非

検査終了は2万7,000人以上、特別交付税追加…韓国で次々と「新型コロナ対策」の是非

韓国の世論調査では、ここ数日で否定的な評価が急増?

 直近24~25日に行われた世論調査では、政府のコロナ対策を評価する意見が49.1%、否定的な意見が48.4%(調査会社「エムブレインパブリック」調べ)と拮抗することになった。さきがけて11~13日にかけて行われた調査では、61.1%が信頼を寄せ、36.2%が信頼できないとしたが、数日で否定的な評価が一気に増えている形だ。

 なお、韓国の新型コロナウィルス検査のスピードには、米国や欧州からも称賛の声が上がっている。

 すでに韓国保健当局は2万7,000名以上の検査を終了しており、約1,500名しか検査が済んでいない日本と比較する声も聞こえてくる。ただ、国内メディアからはその正確性を疑問視する声も。直近では、その早すぎる検査スピードが穴となり感染者拡大に繋がっているとの批判も上がり始めている。“パルリパルリ精神”(韓国語でモノゴトを急ぐ性質の意)は吉とでるのだろうか、はたまた凶とでるのだろうか。

 韓国はこれまで比較的迅速かつ多様な対策を講じてきた。中国が徹底的に、日本が後手益々だとすると、韓国はその中間あたりだろうか。それにも関わらず、決定的な打開策や封じ込め策が生み出せずにいるという点は少し気がかりだ。

 国民の不安・不満も少しずつ表面化し始めている。メディアなどでは政府の責任を追及することが増えてきたが、立ち止まって考える必要もある。猛威を振るう感染病の前では、そもそもどこの国の政府も無力に近い。民間や個々人の自主的な判断、コミュニティーの協力が致命的な事態を逃れる唯一の方法なのかもしれない。

河 鐘基(ジャーナリスト)

リサーチャー&記者として、中国やアジア各国の大学教育・就職事情などをメディアで発信。中国有名大学と日本の大学間の新しい留学制度の設置などに業務として取り組む。「ロボティア」「BeautyTech.jp」「Forbes JAPAN」など、多数のメディアで執筆中。著書に「ドローンの衝撃 」(扶桑社新書) 「AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則」 (扶桑社新書)、共著に「ヤバいLINE 日本人が知らない不都合な真実」 (光文社新書)など。

Twitter:@Roboteer_Tokyo

はじょんぎ

最終更新:2020/03/02 12:00
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