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日刊サイゾー トップ > 海外  > 福原愛、中国でアンチ急増の理由
武漢への応援メッセージ削除で大炎上、釈明も人民の怒り収まらず…

福原愛、中国でアンチ急増の理由とは?「愛ちゃんは中国を捨てた!?」

台湾で発売された福原のフォトエッセイ集。撮影は篠山紀信氏。

 卓球界を引退した今も中華圏で絶大な人気を誇っている福原愛だが、ここ最近は何気ない言動から非難の対象となってしまうことも増えているようだ。現在、世界的に感染拡大している新型コロナウイルスをめぐる福原の行動に対しても、中国人ネットユーザーから厳しい言葉が寄せられている。

「網易新聞」(2月25日付)によると、中国で新型コロナの感染拡大が深刻化し始めた1月、福原は自身の中国版Twitter「微博」で「武漢加油(武漢頑張れ)」というメッセージを投稿。しかし、その直後に削除したため、さまざまな臆測を呼んだ。ネットユーザーからは「武漢への応援メッセージをわざわざ削除したということは、中国はどうなってもいいということか」といった批判的な声も多く投げかけられていた。

 こうしたネット上の声に対し、1カ月以上沈黙を貫いてきた福原だが、中国国内での印象が悪化することを恐れてか、2月23日にようやく微博を更新、応援メッセージを削除した経緯について次のように釈明した。

「以前私が投稿した“武漢頑張れ”というメッセージを自分自身で削除した理由は、コメント欄でケンカのようなトラブルが発生してしまったためです。皆さんに誤解を与えてしまいました。私の願いはこの病気が早くなくなり、皆さんが明るく暮らせるようになることです。緊張状態で過ごさなくてはならない生活が終わってほしいと思います。一緒に頑張っていきましょう」

 実は最近、福原の微博のコメント欄では、「福原は台独(台湾独立派)だ」などと攻撃する中国人のアンチと、福原を擁護する台湾人ファンとの間で罵詈雑言の応酬が頻繁に勃発している。福原が武漢への応援コメントを投稿した際も、一部のネットユーザーから「台独派なのに、中国でも稼ぎたいから偽善で応援メッセージを投稿している」といったバッシングが寄せられるなど、コメント欄は中大荒れとなっていたのだ。福原が言及した「ケンカのようなトラブル」とは、こうした状況を指すと思われる。

 しかし、かつて「人民の妹」と呼ばれた福原が、なぜこれほどまでに嫌われてしまったのか? 中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は話す。

「台湾人の江宏傑と結婚したことを機に、アンチも増え始め、メディアのインタビューやSNSで台湾式の中国語を使っていることにバッシングの声が上がったこともあった。しかし、それ以上に、かつては頻繁な更新で450万人以上のフォロワーを獲得した彼女の微博ですが、最近は更新がおろそかになっていて、ファンは不満に思っている。しかし、何か発言すればコメント欄でアンチとファンの応酬が始まるので、彼女としてはなかなか発信しづらいのでしょう。ただ、台湾ではテレビ番組で夫とのラブラブぶりを披露したり、フォトエッセイ集を出したりと活発に活動している。『愛ちゃんは中国を捨てた』と思う中国人も少なくないんです」

 中台の板挟みとなった福原は、さぞかし難しい立場に置かれているといえるだろう。

廣瀬大介(ひろせ・だいすけ)

明治大学卒業後、中国の重慶大学へ留学。メディア論を学び、帰国後は中国の社会問題についてウェブメディアを中心に執筆している。

ひろせだいすけ

最終更新:2020/03/02 15:00
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