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週刊誌スクープ大賞

新型肺炎はペストではない! メディアが国民に正しい情報を与えて、国民が正しく恐がることこそ重要なのだ

 話はワイドショーのようにガラッと変わる。

 東出昌大と杏の後日談である。文春は、東出の独占立ち話に成功した。

 2月15日18時過ぎ、文春に直撃された東出は、189cmの長身を丸めて立ち尽くしたという。名刺を受け取ると、記者に深々と一礼したそうだ。そして「申し訳ないことをした」と声を振り絞り、こう続けた。

「家族に対しても、それから仕事で一緒に作品を作ってくださった方々、広告主の皆様にも多大な迷惑をおかけしてしまいました。いまは日々、これからどうすべきかを考えています」

 そして、「今一番苦しんでいるのは妻だ」といい、こう語っている。

「いま、自分は自分の過ちから、かけがえのない日々を失ったことを実感しています。仕事に関しては……全てを失ったと思います。役者の仕事は……今後の仕事は、自身がやりたいと言ってできることではありません。日々、自分が今後、どうすべきなのかを考えています」

 オレってこういうのに弱いんだ。なかなかいい奴そうじゃないか。杏のほうの怒りは激しいようだが、一度ぐらいの過ちは大目に見てやろうじゃないか。だがな~、こういう男は、懲りずにまたバカをやるんだよな。その時は、杏ちゃん、思い切りぶん殴って追いだしてやれ。

 今週の1位は、腐った魚の頭をありがたがって、わが世の春と勘違いしているこの2人の話である。

 1人は和泉洋人首相補佐官。いま1人の大坪厚労省大臣官房審議官との「熟年不倫」を文春で報じられ、国会でも追及されている。

 今週の文春は、和泉が日本医療研究開発機構の役員ら3人を呼びつけた際、大坪に言及した音声を録音したものを入手し、その内容を公開したのである。

 この機構は、安倍が本部長を務める健康・医療戦略推進本部の定める目標に沿った運営をしているというから、安倍の直轄なのだろう。

 大坪は15年に戦略室の参事官に就任し、機構も併任しているが、「あらゆることについて『全て私を通せ』と言わんばかりの態度」(科学部記者)なので、機構との信頼関係は崩壊寸前だったという。

 そこに和泉が介入したのである。理事長を呼び捨てにし、戦略室と調整して、組織の見直しをしろというのだ。その後、2か月ほど、ちゃんとやっているかどうかモニタリングして、まずいと思ったら、理事などのポストを今の厚労、文科ではなく、他の省庁から持ってくると脅したのである。

 さらに、大坪を機構の室長にするといい放った。その言葉通り、4日後には大坪を次長から室長へと昇格させたのだ。

 これが事実なら、「補佐官が(首相の=筆者注)伝言・代弁することはあっても、首相の指示もなく『総理に代わって』指揮するのであれば、内閣法に違反する」(明治大学公共政策大学院田中秀明教授)

 年をとって女(どんな女でも)に眩むと始末が悪い。文春の直撃に和泉は「そんなことをいったことはない」と否定するが、最後に、大坪と行った海外出張で、コネクティングルームに泊まったことに関して、「他の部屋ではダメだったのか」と聞かれ、ポロリとこういったそうだ。

「近くにいてほしいっていうのはありました」

 さあ、腐った魚のお頭である安倍首相は、この永田町を巻き込んだ「老いらく不倫」に、どういう決断を下すのだろうか。(文中一部敬称略)

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〒1600021 東京都新宿区歌舞伎町1丁目3−5 相模ビル2階(03-3209-6175)
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■会員でなくてもおいでください。珈琲1杯、1000円いただきますが。 
 
 

 
 

 

 

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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もときまさひこ

最終更新:2020/02/25 21:00
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