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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 千鳥、志村けんイズムをイジる

志村けんイズムを徹頭徹尾イジり続ける、千鳥『チャンスの時間』のコント企画

神父の格好をして「アーメン」ではなく「ソーメン」と言うオチ

 この企画は、“志村けんイズムの継承者”大悟が、伸び悩む本格コント師たちに受け継いだイズムを注入、脱皮を促すというのがあくまで表ヅラだ。

大悟「また今度、誰か呼んで。ワシ、また新しいの教えてもろたから、神に。この前は神父の格好で、オチがソーメンやったからな」

ノブ「(崩れ落ちる)」

大悟「どうした、どうした?」

ノブ「相方として言うとくけど、もうあの番組やめえよ!」

大悟「やめんよ(笑)」

ノブ「スタッフみんな思うとる」

大悟「ワシのお笑いの幹がどんどん太うなっとる。お前らなんか細っそいやろ!? ワシなんか“ソーメン”言えるようになったんやから(笑)」

 温故知新、故きを温(たず)ねて新しきを知るとよく言われるが、この番組はそうじゃない。志村イズムを、悪意を持ってイジリ続ける。ボケが間違ったことを言い、常識的な立ち位置のツッコミが訂正するというのが漫才のシステム。「千鳥とコントがしたい!」企画は、志村イズム信捧者の大悟がボケ(間違ったことを言う人)で、志村イズムを否定するノブがツッコミ(正しいことを言う人)という構図だ。温故知新というより、志村イズムを反面教師にしている節さえある。

 メチャメチャ面白いけど、メチャメチャ趣味が悪い。AbemaTVの中でコソッと行うにふさわしい、チャレンジングな企画だ。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2020/02/26 18:00
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