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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 千鳥、志村けんイズムをイジる

志村けんイズムを徹頭徹尾イジり続ける、千鳥『チャンスの時間』のコント企画

AbemaTV『チャンスの時間』

 千鳥が司会を務める『チャンスの時間』(AbemaTV)の#82(2月19日より配信)にて、番組の名場面をランキング形式で振り返る特別編が放送された。

 確かに、この番組は名場面が多い。「面白いってよく聞く」(ノブ)、「当たり企画が多い」(大悟)と2人が誇るほど、この番組は秀逸な企画を残してきているのだ。配信という形式だからこそ、地上波では許されぬ挑戦的な企画を行える。その利点を最大限に生かしている感がある。

 この日のランキングで3位に選ばれたのは、「千鳥とコントがしたい!」なる企画だった。千鳥がさまざまなコント師と即興でユニットコントをするという内容で、招かれる相手はかが屋やシソンヌなど実力派ばかり。漫才師であり、吉本新喜劇の経験もない千鳥にとって本格コント師との即興コントは意外な企画に思えるが、そうではない。大悟は自信満々なのだ。

かが屋のコントのオチが岩崎宏美みたいな面白い顔

「千鳥とコントがしたい!」第1弾は昨年8月21日放送の#60だった。ゲストは第7世代きっての本格コント師・かが屋である。かが屋の賀屋壮也は「一緒に千鳥さんとコントさせていただきたくて」と、あくまで低姿勢だ。対する大悟は、絵に描いたように先輩風を吹かした。

大悟「お前らがコントでは若手でナンバー1みたいに言われとるんかな。でも、ワシは志村(けん)さんと培ってます、コントを」

ノブ「誇るなよ! オンエアを観てみろ」

大悟「お前らに本当のコントっていうのを教えてやれるチャンスかもしれん。お前らのコント2~3本見たけど、全然声も出てないし、面白い顔とかもできてない」

ノブ「聞かんでええ。タイプが違うから。流派が違うのよ」

大悟「鼻血がビーンと出てたり、カメラが切り替わったらワシが女子高生になってたり、そういうコントがちょっと少ない」

ノブ「一番イジってるやん。切り替わったら大悟が女子高生で笑かしてんの? 誇るなよ!」

大悟「キングオブコント前やから、お前らにそのセンスを入れてやりたい」

ノブ「迷惑かけるなよ」

大悟「(眉毛の間を指し)1回もこことかつなげんよな?」

 どうやら、この企画は二重構造になっている模様。千鳥が新進気鋭のコント師たちとジョイントしつつ、真の目的は志村けんのテイストをイジることにある。

「千鳥とコントがしたい!」は本格コント師の持ちネタの世界観に千鳥が入る、というのが基本フォーマットだ。かが屋が千鳥のために用意してきたのは「整形」がテーマのコントだった。賀屋が携帯で彼女らしき女性と電話をしている。「浮気はしてない! 確かに俺はメチャクチャ格好いいけど、俺は顔だけじゃん。浮気できるメンタルじゃないのよ。だって俺、整形じゃん! 顔は格好良くても心がブサイクだから浮気できる心持ちじゃないのよ」という通話内容だ。周囲にいる大悟とノブ、かが屋の加賀翔は賀屋の会話が気になってしまい、本人にバレないよう賀屋の顔をなんとか見ようとする。でも、賀屋が体の向きや顔の方向を変えるため、なかなかよく見えない……というストーリーだった。

 日常の生活にフォーカスし、そこから笑いのテイストを濃厚に抽出する、さすがのクオリティだ。しかし、大悟は物申した。

「ワシはコントの神様と一緒におるんやから、悪いけど」(大悟)

 大悟が授けたアドバイスは、「整形」のワードが耳に入った大悟とノブが賀屋のほうを二度見する瞬間、岩崎宏美の真似で面白い顔になるというものだった。さらに、大悟とノブが挟み撃ちで賀屋の顔を見ようとするもスカされ、勢い余った2人は頭をぶつけ合って朦朧となる。賀屋の眉毛はマジックで太く書かれており、ようやく賀屋の顔を見た大悟、ノブ、加賀の3人は岩崎宏美の顔でフリーズ。そして、カメラは3人の表情を捉えてアップになったり引いたりを繰り返し、ドリフチックに終わるというオチだった。

大悟「キングオブコントの2本目でやれよ。1本目はまだ取っとけよ。2本目、これで獲れるから」

ノブ「だいぶ肩崩したよ、お笑い界の大事な宝が」

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