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『フリースタイルダンジョン』レビュー

『フリースタイルダンジョン』愛を持って刺しに来たIDに一撃KOされる韻マン

IDが愛を持って韻マンを一発KO!

 2番目に韻マンを迎え撃つのはID(あいでぃー)だ。バトル前、IDの休日を追った煽りVTRが流れた。彼が向かうは上野のせんべろ(1, 000円で酔える居酒屋)である。これが、今の彼のマイブームらしい。すると、ものの10分でハイボール4杯を飲み干し、ベロベロになるID。もっと味わって飲むべきでは? と思ってしまうが……。ベロベロになりながら、IDは人生を、そしてフリースタイルバトルを語った。

「俺は『愛』という字が好き」
「バトルでは愛を持って殺すし、愛を持って話す」

 いよいよ、バトルの開始。2人が向かい合うとIDの高身長が目を引く。これまた、すごみを感じさせるのだ。先行はID。いざバトルが始まると、ビートの乗り方が違うのは明らかだった。18歳には酷だが、格が違うように見えてしまったのだ。そのまま、愛を持ってIDは刺しに行った。

「どっかで聞いた話だけど 最近『曲出す』つってたな
韻マンじゃなかったんか?」

 思いっきり食らっている韻マン。わかりやすく動揺している。なぜ、こんなにも彼は動揺するのだろう……? かつて「音源を出すつもりはなく、俺は韻を踏みたいだけ」と公言していたからか、サプライズ的に音源について発表したかったからなのか。何にせよ、こんなに素に戻るチャレンジャーを見たのは初めてだった。

 たった一言の言葉で勝敗が決まるから、フリースタイルバトルは恐ろしい。痛いところを突かれたからクリティカルヒット。まさに一撃KO。これぞ、ヒップホップだ。でも、もしも相手がDOTAMA(どたま)だったら、この程度では済まないぞ……。

 結果については言うまでもない。これほど、誰の目にも明らかなクリティカルは今まで記憶にない。このバトルはIDの勝利に終わった。

 バトル終了直後、韻マンをハグしに行くIDがイケメンだ。それでいて、バトルはしたたか。でも、韻マンにとって今回のバトルは、音源のいい宣伝になったはずだ。彼は音源のほうがライムでガチガチな曲が作れそうだし、バトル中の「楽曲で頑張る」宣言は期待大である。というか、ERONEから「曲出すのはせいぜい6年後」と言われながら、出す予定はすぐにあったんだな……。

 韻マン、またいつか出場してほしい。見たい顔合わせはまだある。韻マンが出るからには、一番見たかったのは「FORK VS 韻マン」だったのだ。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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てらにしじゃじゅーか

最終更新:2020/02/26 10:48
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