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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『チコちゃん』槇原敬之ソング続投
『チコちゃん』レビュー

『チコちゃんに叱られる!』槇原敬之の曲を変わらず使用! 他局の差し替え判断との違いにファンから感謝の声が

NHKオンデマンド『チコちゃんに叱られる!』

 2月14日放送『チコちゃんに叱られる!』(NHK)が取り上げたのは、以下の3つのネタだった。

・大根おろしの辛さってなに?
・なんで浴槽のことを湯船っていうの?
・大阪の人がエスカレーターで右側に乗るのはなんで?

「俺を食ったら辛いぞ!」大根による捨て身の攻撃

「大根おろしの辛さってなに?」という問いに対するチコちゃんの答えは「大根なりの最後の抵抗」だった。詳しく教えてくれるのは、静岡大学グリーン科学技術研究所の原正和教授。大根の辛味を15年も研究している先生だ。

「大根をおろすと辛くなるのは、大根が“やめて~。そんな殺生なことしないで~。それでもダメならこうしてやる~!”と、私たち人間に辛みをもってして最後の抵抗を見せているんです」(原教授)

 教授がカット大根を差し出し、それを食べる番組スタッフ。すると、あまり辛くなさそうなのだ。でも、よくかんで食べてみると「辛い!」というリアクションに変わる。これが、大根おろしで辛味が出る原理である。

 大根の辛味の正体は「イソシアネート」と呼ばれる成分。不思議なことに、これは擦り下ろしたときにだけ発生する。そして、擦り下ろしが連続されればされるほど大根は辛くなるという。大根には「グルコシノレート」と「ミロシナーゼ」という成分が別々の細胞の中に存在し、擦り下ろすとこの2つが融合してイソシアネートは生まれるとのこと。

 大根は食べようとする人間や動物や虫たちに「俺を食ったら辛いぞ! 痛い目に遭うぞ!」と警告を発している。つまり、これが「最後の抵抗」だ。フグの毒みたいなものかもしれない。

 ただ、辛くなっても、食べられてしまっては意味がないような気がする。……いや、そんなことはない。辛くなることで動物たちに「大根を食べたら危険」と考えさせ、未来の大根たちが食べられないよう抵抗しているのだ。大根に聞いてきたような話ではあるが、後輩思いの大根パイセンによる捨て身の攻撃というわけだ。

 また、地中の虫や微生物に食べられるリスクが高い下のほうには、その成分が多く含まれ、辛味を感じやすいとのこと。いや、でも、大根のぬか漬けなんて先の辛いところがおいしいし、大根おろしの辛味がたまらないという人もいるし、うまくいかないというかなんというか……。

 ただ、大根おろしにも時々辛くないものがある。大根は細胞がより壊れたほうが辛味成分が外に出やすくなり、辛くなる。だから、目の細かいおろしでおろすほうが辛くなるはず。そこで番組は、大根のおろし方で辛さが変わるかを検証した。用意されたのは以下の3つのおろし器だ。

(1)わさびなども擦り下ろせる、かなり目の細かいおろし器
(2)一般家庭によくある普通のおろし器
(3)かなり粗い大根おろしができる鬼おろし

 これらで擦って食べてみると、一番辛くないはずの鬼おろしが最も辛いという結果に終わった。実は、大根おろしの辛味は揮発性で、時間がたつにつれ、空気中にドンドン蒸発してしまうのだ。鬼おろしでおろすと細胞や組織が残っているので、口の中でももう1回裁断され、辛味が発生するという仕組みである。結論としては、細かいおろし器で擦った大根おろしを速攻で食べると、とてつもなく辛いということがわかった。

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