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さんきゅう倉田の貨「へぇ~!」のはなし【8】

会社ぐるみで経費を不正申告!? 架空経費を生み出しても絶対にバレるのでご注意!

さんきゅう倉田

 確定申告の季節です。みなさんは、「クロヨン」という言葉をご存知でしょうか?

 これは、所得の把握率を表しています。会社員は9割、個人事業者は6割、農業は4割しか、所得を把握されない。つまり、会社員は税金をほとんど誤魔化すことができないのに、農業はたくさん誤魔化すことができる不公平さを揶揄した言葉です。

会社員は経費が認められない

 源泉徴収により、会社員やパート・アルバイトは確定申告が必要ありません。

 その分、確定申告を行なうほかの人たちと公平ではなくなってしまいました。例えば、フリーランスであれば、経費が認められます。同業者との飲食代の支払いを交際費や会議費として、所得から控除できます。

 しかし領収証からはそれが本当に、同業者との会議なのか、家族や友人と食事を共にしたものなのかわかりません。フリーランスが、プライベートの支払いを経費で落とすのは、よくあることなのです。

 会社員は経費が認められませんが、確定申告で経費分を差し引いて申告していた人たちがいました。「人たち」です。ひとりではなく、とある会社に務める社員の8割が、会社員なのに経費を差し引いて、所得税の還付を受けていたのです。

 社員たちは入社時に、上司や先輩から説明を受けていました。

 「この会社では、売り上げに応じてボーナスが貰える。そのボーナスからは所得税が天引きされているが、確定申告のときに同じ金額の経費があったと申告するんだ。すると、所得税が還付になる。この会社ではみんなそうする。俺もそうするし、お前もそうする」

 個人事業者ではない普通の会社員なので、収入から経費を引くことはできません。さらに彼らには領収証もレシートもありません。会社員は給与所得者なので、そもそも経費が認められないに、経費があったことを証明する証拠資料もなしに、所得税の還付を受けるなんて、無茶苦茶です。

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