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『フリースタイルダンジョン』レビュー

『フリースタイルダンジョン』”サディスト”呂布カルマの本性が全開に! 

覚醒し始めた“愛され度No.1”JUMBO

 2人目のチャレンジャーはKOOPA喰吐。そして、モンスターはJUMBO MAATCH(じゃんぼ・まーち)だ。登場するとき、ニコッと笑って帽子を取るJUMBOの所作がカッコいい。紳士な殺し屋のような雰囲気である。

 言ってしまうと、JUMBOは対話ではなく持ちネタをガツガツぶち込むスタイル。ジャンル違いのレゲエからモンスターになった人なので、そうなるのは必然だ。

JUMBO「KOOPA アホ面した 調子こくボーイ お仕置きに来た」

 モンスタールームにいるR-指定とERONE(えろーん)の大阪勢がJUMBOのサンプリングに沸きまくっている。見た目から想像できないくらい関西色が強いのもJUMBOの面白さである。

 一方、KOOPAはなんとか対話しようとしているのでやりにくそう。チャレンジャーにとってJUMBOは嫌なモンスターかもしれない。きっと対話が得意なKOOPAからするとなおさらである。

 1本目はKOOPAの勝ち。JUMBOに票を入れた審査員の漢a.k.a GAMIはこう評した。

「引き出しの出し方と即興でいかに返していくかみたいなエンタテインメント性も含めて、JUMBO君のほうがグッときましたね」

 これは即興で対話するという意味ではない。引き出しから用意したネタを出し、バチッとはめる即興性のことを言っているのだと思う。

 2本目、JUMBOはかなり気持ちのいいノリ方をしている。それに比べ、KOOPAはうまく客席を沸かせられず苦戦していた印象だ。

JUMBO「KOOPAのバースが始まると 葬式みたいや この会場」

KOOPA「そりゃいいよ 葬式ぐらいがちょうどいいよ 俺のラップみんな耳を立ててよく聞きな」

 KOOPA、「葬式でいい」と返しちゃうのか……。ここで勝負ありだったかもしれない。なんと2本目は、JUMBOが逆転のクリティカル勝ち! 最初はクリティカルで連敗してた人なのに、いまや2連続でクリティカルを決めている。この年齢でものすごい成長度。今回はKOOPAが出したワードもちゃんと拾っていたし、HIPHOPに順応して伸びしろを見せた。

 JUMBOのインスタグラムを見ると、フリースタイルの練習にかなり励んでいることがわかる。この努力家ぶりが伝わっているからこそ、ファンに感情移入されている。JUBMOの愛され度はモンスターの中で随一。事実、輝いていると思う。

 今夜放送の『フリースタイルダンジョン』、チャレンジャーは“韻の機関銃”韻マンで、対戦するモンスターはERONEだ。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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てらにしじゃじゅーか

最終更新:2020/02/18 16:00
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