新型コロナウイルス『あさチャン』出演のタクシー運転手が取材中に陽性発覚
新型コロナウイルスの蔓延は、日本にとっても対岸の火事とは言えなくなってきた。国内の感染者が相次いで確認され、不安の声は高まっている。
17日放送の『あさチャン』(TBS系)ではショッキングな場面が放送された。番組ディレクターが対面取材したタクシードライバーの男性が、取材中に新型コロナウイルス陽性であることが判明したのである。
この男性は東京都が2月13日に新型コロナウイルスへの感染を公表した70代タクシー運転手男性が参加していた屋形船での新年会に行っていたという。1月18日に行われたこの新年会に関連して、参加者やスタッフなど複数人の感染がすでに確認されている。
『あさチャン』に出演した男性は2月14日に検査を受けたが、症状はなくドライバー業務を継続していた。番組ディレクターが「運転手さんは陰性なんですか?」と尋ねると、男性は「もちろん、昨日の朝(2月14日)粘膜を取って、何も言ってきませんから陰性ですね。陽性だったら大変ですよ。仕事もできない。陽性の場合は連絡すると言われて帰ってきました」。
話を聞いたディレクターは、「ちょっと外出ましょうか」と、男性の合意を得て、男性と一定の距離を取る、閉鎖空間を避けるため屋外に移動して、取材を続行。男性は、「結果は当日(2月14日)の夜にはわかります」と言われたと話した。検査当日(2月14日)も、翌日(2月15日)も業務についたという。「仕事をやってはダメだということは何も言われていない」とのことだった。
ところが取材中、男性の元に保健センターから連絡が入り、陽性であったことが判明。男性は入院しなければならず、病院へ向かうため取材はここで終了した。
取材に当たったディレクターは、東京都の相談窓口に電話。およそ2時間の待ち時間を経て、担当者に状況を説明すると、「感染者と接触しても症状がなければ検査の対象外」との回答を受けた。ディレクターは帰宅し、自宅待機となっている。
17日、政府の専門家会議後の会見で、国立感染症研究所長の脇田隆字氏は感染の蔓延を防ぐため不要不急の外出を控えることを呼びかけたが、テレワークを導入できず職場に出社せざるを得ない人は多いと見られる。
同日、厚生労働省も新型コロナウイルスについての相談や受診の目安を公表。発熱など風邪症状がある場合は外出を控え、体温を記録するよう求めている。発熱や息苦しさ、強いだるさなどの症状が4日以上持続した場合は、保健所などの窓口に相談を。
厚労省の新型肺炎に関する電話相談窓口は以下の通りとなっている。
厚生労働省:0120 565 653
(受付時間 午前9時~午後9時 ※土日祝も実施)
厚生労働省の新型コロナウイルスに関するQ&A
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