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日刊サイゾー トップ > 社会 > 政治・経済  > 仰天案は小池都知事の誇大妄想

2040年までに出生率が2.07まで回復する!? 東京都の仰天プランは小池都知事の誇大妄想か?

荒唐無稽すぎるプランは小池都知事の誇大妄想か?

「『未来の東京』戦略ビジョン」には、ほかにも「テレワークが一般的でオフィス勤めの人の出社は週1日」「政治家や企業トップの半分が女性に」「平均寿命・健康寿命がともに90歳を超える」「東京の1人あたりGDPは世界トップクラス」など、華々しい未来像が掲げられているが、やや荒唐無稽、いやいや小池都知事の誇大妄想ではないだろうか?

 そんな批判を未然に防ぐためか、冒頭では、120年前に報知新聞に掲載された「二十世紀の預言」という未来予測記事を紹介し、「東京にいながらロンドンやニューヨークの友人と対話できる」「7日で世界一周できる」など、当時は荒唐無稽と思われた未来予想が実現したことをアピールしているのだ。

 もっとも、現状分析としては、世界経済の重点がアジアにシフトする中、東京の地位が低下していることも指摘してはいる。東京都の人口は2025年をピークに減少すること、少子化の進行で将来の担い手は不足し、社会保障費は大幅に増加することも指摘されており、「出世率2.07」はそんな不安を打ち消すための強がりと見えないこともない。

 東京がアジアから観光客を集めるようになったのも、相対的に東京の経済力が低下して、すっかり安くてお手軽な都市になったから、という側面もあるのだが、東京都の希望的観測は、「東京オリンピック後に大不況が訪れる」という一部で囁かれる噂をどこまではねのけてくれるのだろうか?

最終更新:2020/02/13 01:48
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