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TOKYO MX「ランボルギーニ騒動」は氷山の一角! ジリ貧テレビ業界で横行するヤラセ・ロケ費徴収の実態

TOKYO MX公式サイトより

 テレビ業界の闇が白日の下にさらされた。

 TOKYO MXが2019年1~3月に放送したバラエティ番組で、番組内のゲームの優勝賞品とされた高級外車が優勝者に渡されなかった問題は、番組関係者が自殺するという事態にまで発展したのだ。

「問題となったのは『欲望の塊』というバラエティ番組。ホストが2,000万円相当のランボルギーニを懸けてさまざまなバトルをするというもので、少女への淫行事件を起こして長年謹慎処分を受けていた極楽とんぼの山本圭壱が復帰後初司会を務めたことでも話題を集めました。規定の放送回を終えて、優勝者も決まったのですが、今年1月に賞品が優勝者に手渡されていなかったことがTwitterへの投稿で発覚。さらに、制作会社から出演者や現場スタッフにギャラが支払われていなかったことも明るみに出たんです」(情報番組ディレクター)

 問題を受けてMXは1月21日、局のホームページ上に謝罪文を掲載。そこで番組が外部からの持ち込み企画だったこと、また出演したホストらから参加費の名目で集めた資金によって番組が制作されていたことも明らかとなった。詐欺事件にまで発展する可能性をはらむ悪質性が高い事案だったことから、マスコミが一連のトラブルを詳報。そんななか、24日には福岡市内で連絡がつかなくなっていた40代の番組担当者が車内で死亡しているのが発見された。練炭自殺を図ったものとみら

 ただ、この問題、テレビ業界の一部では「ひとごとではない」と捉えられてもいるという。「いつかこういうことが起きると思っていた」と明かすのは、業界の内情を知る番組制作会社の関係者だ。

「今回の問題は、企画から編集まですべて完了した“完パケ”の状態でMXに持ち込まれています。MX側は番組の制作に一切タッチしていないだけに、外部から指摘されるまで問題をまったく把握できていなかった。これは化粧品会社DHCの関連会社であるDHCシアターが制作した情報番組『ニュース女子』の問題と構図が酷似しています。

 2017年1月、沖縄・高江のヘリパッド建設工事に対する反対運動の様子をリポートした放送回で、デマに近い根拠薄弱な内容を放送したことから、BPO(放送倫理・番組向上機構)に『重大な放送倫理違反があった』と指摘を受けたのですが、この時もMX側は放送内容について関与していなかった。こうしたトラブルが続発するのは、放送局側の予算の問題が多分に影響しています」(同)

 インターネットの台頭などの影響で収益力が落ち込んでいるテレビ業界では、コストカットの嵐が吹き荒れて久しい。制作費削減のしわ寄せが現場に向き、トラブルの火種になる危険性もはらむようになってきているという。

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