陣内孝則&博多華丸「福岡県人会」に見る、郷土愛という免罪符
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博多華丸「俺は『一流のホステス』って言った」
極めつきは、お酒を作り続けていた大家の発言をめぐって、である。
「(福岡県人会に)私3回目ぐらいから参加させていただいてるんですけど、女性がホントいなくて最初のほう。私は最初行ったときに『福岡県人会のマドンナばい』って言ってもらえてたんですけど、『高校どこ?』って言われて、『福岡県立水産高校です』って言ったら、『福岡県人会のキャバ嬢ばい』って」
大切にしなければならない存在として女性を持ち上げることと、能力の低い存在として女性を扱うこと。それが裏表の関係にあることをわかりやすく表したコメントである。
で、最初にこれを言い始めたのは誰だという話になり、嫌疑をかけられた華丸が、「俺は『一流のホステス』って言った」と答えて一同爆笑。画面に「ホステスは最上級の褒め言葉」とテロップが重なる。
ここで坂上が「ウイカちゃんどうなんですか、若干ちょっと女性が、ねぇ」と話を向けると、大阪出身のファーストサマーウイカが「ちょっと九州男児感というか……」と反応する。ここからトークは次のように展開した。
バットボーイズ・佐田「女の子が酒作るみたいな、なんか福岡の……」
カンニング竹山「なんとなくだね。親父の代からずっと見てきたから」
坂上忍「男尊女卑とまではいかないけど」
竹山「いつも正月とかこんな感じで進行してる」
周囲から寄せられるであろうセクハラ批判に対し、ここでは郷土愛とか風土とか気質とかが免罪符にされている。「今どきそういうのいいの? セクハラとかならないの?」という問いには、「『ここ』では今どきそういうのいいの。セクハラにはならないの」とでもいうような回答が、“爆笑”という形で必ず返っていた。郷土愛に支えられたそんな安心感が、あの空間には充満していたように思う。
ある人がある土地を愛するのは、場合によっては素敵なことなのだろう。ある種のうらやましさも感じる。けれど、その郷土愛みたいなものを免罪符に醜悪なものを公然と放送することについては、なんだかな、と思う。そんなに愛しているなら免罪符に使って汚さなければいいのに、とも思う。
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