陣内孝則&博多華丸「福岡県人会」に見る、郷土愛という免罪符
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テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週((2月2~8日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。
坂上忍「今どきそういうのいいの? セクハラとかならないの?」
バラエティ番組を見ていて個人的に乗れない企画のひとつに、地域間のディスり合いがある。京都府と滋賀県が仲が悪いとか、千葉県の松戸市と柏市がライバルだとか、さいたま市の旧大宮と旧浦和で対立があるとか言われる。だけど、いずれもピンとこない。あまり地理に詳しくないというのもあるけれど、特定の土地に愛着を持つという感覚がそもそもよくわからない。
その手の番組を見ていると、東京ど真ん中の人たちが地方の小さな争いを笑いながら煽っているように見えて、気分が良くなかったりもする。そういう意味では、東京と地方という区別のうち、地方のほうに愛着というかシンパシーを感じてはいる。地方を転々としながらテレビで東京の情報を受信し続けた結果、“東京ではないところ”の人として自分のローカルなアイデンティティを形成してきたのかもしれない。
他地域への悪口は、自地域への誇りと隣り合わせなのだろう。なので、特定の土地に対する熱い思いを語る場面に遭遇したときも、個人的にはついていけなさを感じる。そんなことを、7日の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)を見ながらあらためて思った。
同番組では毎回、ダウンタウンと坂上忍のレギュラー陣が、お酒を飲みながらゲストと語り合う様子が放送される。企画名は「本音でハシゴ酒」。この日は、芸能界の福岡県人会の酒宴にお邪魔していた。県人会側のメンバーは、陣内孝則、博多華丸、森口博子、カンニング竹山、バイきんぐ・小峠、生野陽子アナウンサー、などである。NHKの籾井勝人元会長の姿もあった。
トークによると、もともとこの会は、『VS嵐』(フジテレビ系)で一緒になった陣内とパンクブーブー・黒瀬が、華丸と竹山を巻き込んで始まったものらしい。タモリやChage、藤井フミヤや妻夫木聡、氷川きよしや草野マサムネなども参加経験があるとのことだ。籾井元会長が麻生太郎現副総理を連れてきたというエピソードにダウンタウンら驚き、みたいな場面もあった。
で、番組では福岡への愛着や、福岡県内の都市部と田舎の対立などが語られた。その中に、なんだかな、と思うシーンが複数あった。
たとえば、芋焼酎を注文したらAKB48の大家志津香がお酒を作り出して、それに坂上が「今どきそういうのいいの? セクハラとかならないの?」と言って会場爆笑。しばらくトークがあった後にやはり坂上が「いつになったら酒できんだよ!」と声を荒げてやはり会場爆笑。そんなシーンが立て続けにあった。
また、その場には鳥越俊太郎もいたのだけれど、彼の隣には必ず女性が座るらしい。なぜなら、鳥越の話は難しいので周囲から人が離れ、代わりに女性を横につけるから。「鳥越さんのテーブルだけ、鳥越さんと周り女の子で、ひとりでバチェラーやってるみたい」と黒瀬。そのトークにまた一同爆笑、である。
こんな内容よく堂々と全国に向けて放送しているな、という印象を持った。
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