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『チコちゃん』レビュー

『チコちゃんに叱られる!』不覚の炎上騒ぎ! 独身・岡村隆史へのイジりは男性蔑視の表れか?

昨年、ようやく世界デビューした「しっとり」という感覚

「しっとりって何?」。このテーマのチコちゃんの答えは、「2段階の摩擦力」である。解説するのは、山形大学工学部の野々村美宗教授だ。

 実は、「しっとり」は日本人独特の感覚だそう。他国に「しっとり」に完全に対応する言葉はない。だから研究は進んでおらず、「しっとり」という感覚の正体はずっと謎に包まれていた。

 その正体を突き止めたのが野々村教授で、昨年7月にイギリスの科学雑誌に「しっとり」についての論文を発表している。まさに、「shittori」が世界デビューを果たした瞬間だ。

 辞書で「しっとり」を引くと「適度に水を含み、潤いのあるさま」と書かれているが、水を含んでいなくてもしっとりを感じる物(パウダーファンデーショやティッシュペーパーなど)はたくさんある。野々村教授が指すしっとりを感じるポイントは、「2段階の摩擦力」「ベタッとしてスルーッ」だそうだ。

 早速、実験が行われた。人の皮を再現した人工皮膚に保湿クリームを塗ってしっとりさせ、触ったときの感覚と圧力を測ったのだ。すると、触った瞬間は摩擦力が高いことがわかる。これは、水分を含んだような「ベタッ」とした湿り感。その後、摩擦力は一気に下がり、スーッと滑るようななめらか感が続いた。この湿り感となめらか感、2つの摩擦力を同時に感じると「しっとり」の感覚になるのだ。

 ちなみに、身の回りにある物では1箱1,000円の高級ティッシュがかなりしっとりしている。そして、その上を行く“しっとり王”の座に輝いたのは、野々村教授が肌身離さず5年愛用していた革財布だった。触った瞬間は摩擦によってわずかな振動が起き、その後の摩擦力は高級ティッシュより低い。ちなみに、この財布は教授がご家族からプレゼントされた物である。

「家族からもらった財布が王者ということで、この研究をやってて良かったなと改めて思いました」(野々村教授)

 知らないよ! そんな、さりげなくのろけられても……。何にせよ、肌触りをひたすら研究する科学者が世の中にはいるのだ。

 そういえば、日々使っているもののきちんと理解していない擬音語がたくさんある。例えば、「まったり」「しっぽり」とか。使っているけど、その意味をちゃんと理解はしていない。それらの研究が行われているとしたら、いつか番組で紹介してほしい。

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