『チコちゃんに叱られる!』不覚の炎上騒ぎ! 独身・岡村隆史へのイジりは男性蔑視の表れか?
#岡村隆史 #チコちゃんに叱られる!
2月7日放送『チコちゃんに叱られる!』(NHK)が取り上げたのは、以下の3つのネタだった。
・段ボールの「段」って何?
・おでんの「でん」って何?
・しっとりって何?
番組を予習してこなかった草笛光子
初っ端のテーマから、ゲストが大活躍だ。「段ボールの『段』って何?」と質問されたゲストの草笛光子は「積んでいくと『段』になるから」と回答し、チコちゃんから「ボーッと生きてんじゃねーよ!」と叱られてしまった。
「なあに? なんなの?」(草笛)
どうやら、番組の構成を把握していない模様。いきなり叱られ、何が起こったのわかっていないようだ。普通ならゲスト出演する番組は1回くらい見て予習するだろうに……。まさに、大女優なマイペースさである。
実は、もう1人のゲストである滝藤賢一がこの質問に正解してしまっている。つまり、滝藤はいきなりチコった。途端に「つまんねーヤツだな~」と拗ねるチコちゃん。
チコちゃんが発表した答えは、「井上さんが段々だと思ったから『段』」だった。誰だ、その井上さんって……?
詳しく解説してくれたのは、段ボール製造メーカーの広報部長・後藤光行さんだ。
「そもそも、段ボールの『ボール』ってなんだかご存じですか?」(後藤さん)
確かに丸い形でもないのに、なぜ「ボール」なのだろう?
段ボールは基本的に厚い紙3枚でできており、平らな厚紙2枚で波形の厚紙を挟む構造である。この1枚の厚紙は「板のように厚くて丈夫な紙」という意味から英語で「paperboad(ペーパーボード)」と呼ばれていた。
これが明治時代に日本に伝わると、日本人には「ボード」が「ボール」に聴こえてしまった。だから、日本では「ボール紙」と呼ばれるように。ネイティブ発音をカタカナに変換する際に起きた失敗が元になったのだ。
段ボールを横から見ると、三角形が連続していることがわかる。指で四角形を押すと簡単に変形するが、三角形は変形しづらい。そして、波形と1枚のボール紙を合わせたものが、1870年代からアメリカでガラス製品の包装などで使われ始めた。明治時代の日本では、形状がなまこに似ていることからこれを「なまこ紙」と呼んでいた。
“段ボールの生みの親”である井上貞治郎は、高価だったなまこ紙が日本でも作れないか奮闘、そしてついに完成に漕ぎ着けた。これをいざ売ろうとした際、井上は「今までとは全く違う商品なんだ」と印象づけるため、改めてこれを「段ボール」と名付けたのだ。
いや、ボールの由来はわかった。でも、「段」はなんなのか?
「語呂が良く、見た目も段々なので段ボールと名付けたそうです」(後藤さん)
段々に見えるから「段」? なんか腑に落ちないけど……。ただ、「なまこ紙」がひどすぎるので、そのネーミングセンスよりは遥かにいい。
この日本製の段ボールはすぐ評判になり、井上の元には「香水の瓶を入れる箱を作ってほしい」と発注が舞い込んだ。外国では1890年代にすでに段ボール箱はあったので、井上はボール紙を両面に貼り、見よう見まねで段ボール箱を完成させた。そして、これが飛ぶように売れた。
こうして段ボール箱は全国に普及し、井上の会社は段ボールの製造販売日本一となる。そして、全世界に工場を100以上持つ会社に成長したのだった。
いまや、段ボールで家具や家、車まで作れる時代だ。井上の功績は計り知れない。ちなみに、井上の人生は森繁久彌主演『きんとま一代』なる作品で1963年にドラマ化されている。
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