TBSがまた放送倫理違反!? 障害者手帳を持つ「多重人格者」をバラエティで笑いものにする不見識
#TBS #放送倫理
1人の人間の中に何人もの人格が存在する多重人格──いわゆる“中二病”の人間には憧れの対象だが、TBSのバラエティ番組『1番だけが知っている』が、2月3日の放送で「10人の人格が存在する」と主張する人間を紹介。多重人格者を面白おかしく取り上げる演出に、業界内から驚きの声が上がっている。
『1番だけが知っている』で紹介されたのは、「10人の人格を持つ」というharuさんだ。番組によれば、haruさんの中には、
・交代する人格をまとめる「洋祐」
・16歳の女子高生「結衣」
・飛行機が好きな6歳の少年「はると」
・満月の日だけ登場する「付(つき)」
・13歳の理系少年「悟」
・25歳のエンジニア「圭一」
・洋祐が意図的に出せる19歳「圭吾」
・モチモチしたものに反応する「灯真」
・17歳の「航介」
・リスカをした「悠」
という10人の人格が存在。haruさんは「haru@メンタルなんにんもいる人」というツイッターをアカウントを持っていて、5万人以上のフォロワーを獲得している。haruさんが同番組に登場するのは初めてではないが、ライバル局の関係者は率直に「驚いた」と語る。
「もし本当に多重人格者なら、この方は精神障害者ですし、実際に本人もSNSのプロフィールで障害者手帳の保有者であることを明かしています。精神障害者がバラエティ番組に出演しても何ら問題はありませんが、番組では、『恋人が2人できた』『お笑い芸人が悩み相談をしたら?』と、障害を興味本位に取り上げており、人権上きわめて問題があると言わざるを得ません。同じ病気で悩む障害者への偏見を助長することになり、“本人が同意しているから良い”という理屈も通用しないでしょう」(民放局ディレクター)
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