杏が許せなかった東出の不倫、自分より女優としてのキャリアも演技力も劣る“格下女”になぜの思い
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
これとは別のパーティだが、1月28日、日本記者クラブで「サンデー毎日を励ます会」が開かれた。私も青木理や田原総一朗などと発起人として参加した。久しぶりに朝比奈豊毎日新聞グループホールディングス会長にも会った。隈元浩彦編集長は3月に辞めるそうだが、今時珍しいジャーナリズム路線を歩む、サン毎の奮闘を祈りたい。
そのサン毎で、ノンフィクション・ライターの安田浩一が、日本の各地にある「歴史」を物語る碑などが次々に取り払われている実情をルポしていて読ませる。
宮城県栗原市の県道に設置されていた「朝鮮独立運動家・安重根」の記念碑を指し示す観光案内板が撤去されていた。安は、中国・ハルビンで伊藤博文を暗殺したことで知られている。ここは、逮捕され死刑判決を受けた安が収監されていたとき、安の看守をしていた千葉十七の菩提寺・大林寺があるところだという。
最初は安を憎んでいた千葉だったが、彼の高潔な人柄と東洋平和を説く識見に強く惹かれ、心を通わせるようになった。安の記念碑が寺にあり、多くの日韓の観光客や留学生が訪れるようになり、県が5カ所に案内板を設置したのだが、2015年ぐらいから、テロリストの案内板を県が公費で建てるのはけしからんという批判がメールや電話で寄せられ、村井嘉浩知事が突然、撤去に踏み切った。
群馬県高崎市にある県立公園「群馬の森」の敷地内にある朝鮮人労働者追悼碑も、県側が、公園の静穏が妨げられるといって、碑の撤去を求め、反対する市民団体と裁判になっている。
愛国を掲げ、反韓、嫌韓を声高に叫ぶ連中と話し合うこともせず、めんどくさいものには蓋をしてしまう国や県は、「過去の歴史と真摯に向き合う」という努力を放棄しているといってもいいだろう。
インフルエンザ騒動もこのままいくと、毒菌をばらまく中国人は日本に入れるなといい出すかもしれないと思って危惧していたが、ポストによれば、箱根の駄菓子屋が、「コロナウイルスをばらまく中国人は入店を禁止する」という張り紙を掲示して、国の内外からクレームが殺到したそうである。
当然だろう。50代の店主は、文面はやり過ぎだったと認めているが、なぜ、そのような差別ととられる張り紙をしたのだろう。戦前、日本が租借した中国の上海租界に「中国人と犬、入るべからず」という看板が掲げられたといわれるが、そんなことを思い起こさせるものがある。
確かに今回の新型コロナウイルスは感染源も特定できていないし、治療法も確たるものは見つかってはいないようだ。
朝日新聞DIGITAL(2月3日 9時22分)は、「新型肺炎、中国の死者が361人に SARSを超える」と報じている。
「中国の湖北省を中心に新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている問題で、中国政府は3日、湖北省と重慶市で新たに57人が死亡し、中国内の死者は361人に達したと発表した。2002~03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)での中国本土の死者349人を上回った」
報道やワイドショーを見ていると、世界の終わりが来るような騒ぎようだが、YAHOO!JAPANニュース(1月31日)によると、毎年流行するインフルエンザもそうとうな死者を出しているのだ。
「直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています」
超過死亡とは「インフルエンザが流行したことによって総死亡がどの程度増加したかを示す推定値で、 死因は問わない。この値が、 直接および間接にインフルエンザ流行によって生じた死亡であり、 もしインフルエンザワクチンの有効率が100%であるならば、 予防接種をしていれば回避することができたであろう死亡者数を意味する」(国立感染症研究所のHPより)
新型コロナウイルスの猛威で、平年なら「インフルエンザでまた学校閉鎖」などとニュースで大騒ぎするのが、今年に限ってはほとんどないのはどうしたのだろうか。
こういうときは、落ち着いて情報を集めて吟味し、正しく慌てることだ。
新型コロナウイルスと中国人ヘイトを一緒にしてはいけない。
ポストでは、ツアーバスの運転手が、新型ウイルスのニュースを見た妻から、「小さな子どももいるから、家に帰ってこないで」といわれたと嘆いていると報じている。
あまり心配し過ぎると、ストレスが溜まり、免疫力が落ちるから、ほどほどにしたほうがいい。
新潮では、武漢に足止めされた日本人たちの声を収録している。残留邦人の1人は、現地の人たちが買う激安スーパーからは物がなくなっているが、外国人向けのスーパーは品不足ではないという。だが、店に入るのに、警備員が額に体温計を当てて、平熱でないと入れてもらえないそうだ。
様々なデマも流れている。ウイルスはアメリカがばら撒いた、市内に散らばっている患者を一つの病院に集め、人民解放軍が空から消毒液を撒くなどなど。
日本でも繰り返し映像が流れているが、武漢に1000床の病院を建設しているが、工期はわずか10日だという。まさに泥縄である。
また、現地には李克強首相が入っているが、これは、習近平主席が責任逃れするために、李に責任を押し付けているからだという。
後手後手に回る中国の新型コロナウイルス対策に問題があるのは間違いないが、日本政府の対応も褒められたものではない。
安倍官邸は、急遽、チャーター機を飛ばしたことを「大きな決断」だったと声高にいいたかったのだろうが、1人から8万円もの搭乗代を取ることが報じられ、国民の見方ががらりと変わった。
「桜を見る会」へ大勢の地元支援者を招待し、河井案里の選挙に1憶5000万円もの税金を投入したのに、日本人の命を救うことにはカネを惜しむのかという批判が巻き起こり、安倍首相は方針を撤回せざるを得なくなり、政府が運賃を負担すると表明した。
初めからそういっておけば、「安倍も今回ばかりは、ようやった」といわれたのに、不祥事が重なり過ぎて、そこまで知恵が回らなかったのだろう。
文春では、新型コロナウイルス予防には、今のところ、マスクを付ける、人混みには行かない、外から帰ったらうがいと手洗いはしっかりやることしか予防法はないようである。
その上、新型コロナウイルスはアルコールに弱いそうだから、しっかり手洗いをしたうえで、アルコール消毒するのが有効だそうだ。ところで、私事で恐縮だが、触れておきたいことがある。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事