”まさかり殺法”の金太郎が、強豪ひしめくRIZINバンタム級戦線へ殴り込み!「誰にも負ける気がしない」
#インタビュー #RIZIN
「THE OUTSIDER」で活躍後、プロ格闘家の道へ
――格闘技との出会いを教えてください。
金太郎 少年院を出た頃、地下格闘技が流行っていたんですよ。そんな中、前田日明さんが主催するTHE OUTSIDERのDVDを見て、「自分もこういう舞台で目立って、男の株を上げたい」と思ったのが、選手になったきっかけですね。合法的にケンカができる格闘技は、少年院を出たあとの「再犯防止」にも最適でした。おまけに勝ったらみんなから褒められるし、金も稼げるから、こんなにいいもんはない。というわけで、今も格闘技を続けている感じですね。
――2011~13年までTHE OUTSIDERで活躍後、プロ格闘家になった金太郎選手。プロデビュー当初は、勝ったり負けたりの繰り返しでした。その頃は、やはり「プロの壁」を感じましたか?
金太郎 プロになった当初は、技術のことばかりをあれこれ考えすぎてしまい、結果として、僕の長所である「勢い」を殺してしまっていました。負けると自信がなくなって、さらに考え込んでしまうという悪循環に陥った時期も。
でも今は正直、総合格闘技においては、「関西では敵がいない」ぐらいに思っています。RIZINとかパンクラスのトップで戦っている奴らとやっても、絶対に勝つだろうという自信がありますね。
――どこで自信を取り戻したのでしょう?
金太郎 17年12月のパンクラス大阪大会(土肥潤戦)ですね。実はその試合をする前の1年間は、格闘技をやめていたんですよ。16年9月にあんな負け方(榎本明に1R 0:13 TKO負け)をして、惨めやな、もうやめてしまえ、と思って、そこからの1年間は練習もなんもせず、普通に仕事をしていたんですよ。格闘技が嫌になっちゃったんですね。
そんな中、「もう1回だけ試合してみぃひん?」と誘われて、「ここで負けたら引退しよう」と思って参加したのが、大阪大会でした。結果は勝ちで、そこから自信も戻ってきた。「負けたら引退」という覚悟を決めたときに、僕、ものすごく練習をしたんですよ。後悔だけはしたくなかったから。その後もその覚悟を変えず、試合のたびに「こんだけやって負けたなら心置きなくやめられるわ」と思えるぐらいの練習を続けるようになったら、一気に上り詰めたというか、誰も怖くなくなったという感じですね。
――土肥戦から破竹の4連勝。快進撃の裏には、そんなストーリーがあったんですね。
金太郎 昨年夏のタイトルマッチ(ハファエル・シウバ戦/2R 1:54 肩固めで敗北)も自信はあったんですが、「もう一枚上手の奴がいる」ということを知らされる結果になった。今は、その壁を乗り超えるために頑張っているところです。
――シウバ選手に負けたとき、やめたいと思わなかったのは、なぜでしょう?
金太郎 やめるか続けるかは、負け方にもよると思っていました。シウバには、簡単に負けたわけじゃなく、爪痕を残すことができた。正直倒しかけたというか、あと一歩のところまでいったので、たいした壁とは感じなかった。その壁はすぐに越えられると思ったし、その壁を越えたら世界とも戦えると思ったんですよ。僕が強さを証明すればまだまだ金になると思ったし、それを実現できる自信があるから、まだまだ格闘技はやめられないですね。
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