ロンブー亮「ただ隣にいるだけの芸人」という価値
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ロンブー淳「やっぱり亮さんが隣にいてくれるほうが、僕がヤンチャできる」
しかし、宮下のこの問いには、同じ日にまったく別のところにいた芸人が答えを出していたのかもしれない。ロンドンブーツ1号2号の田村亮だ。
『アメトーーク!』で”じゃない方芸人”の第1回目の企画が放送されたのは2009年。そこに亮は出演していた。確か、ひな壇の座り位置は下段の画面向かって一番左。”じゃない方芸人”の典型例として出演していたといえるだろう。
しかし、亮の存在は、典型というにはあまりに特異だ。若林や大吉などとは異なり、亮はテレビに映る意味を”じゃない方”以外にほぼ獲得してこなかった。番組の進行をするわけでもない。”じゃない方”として、ねじれた自意識を語るわけでもない。趣味の釣りが、多くの仕事につながっているわけでもない。
淳の横にただ立っている。それが、亮がテレビでしてきたことだった。意味があるものだけが映っていると思われているテレビに、ほとんど意味を持たずに映り続けてきた。純粋な”じゃない方”と言っていいかもしれない。
そんな亮が30日、「闇営業」問題でストップしていた芸能活動の再開に向け、大きな1歩を踏み出した。淳とのトークライブを実施し、終了後に記者会見を開いたのだ。
その会見で「ロンドンブーツは2人にとってどういう存在か?」と記者に問われ、淳は語った。自分1人の状態だと、ブレーキを踏む瞬間がある。けれど、亮が隣にいると自由に動き回りやすい、と。
「最終的に受け止めてくれる、フォローをしてくれる人がいる状態といない状態というのを、僕は今回2019年に味わったんで。そこで言うと、やっぱり亮さんが隣にいてくれるほうが、僕がヤンチャできる」
ただ、隣にいる。そんな存在にも意味があるのだということを、亮は人知れず示し続けていたのかもしれない。
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