【新型肺炎】「マスクの代用にブラジャー」「予防にヨガ」!? SNS上でニセ情報や便乗商売がまん延中!
#中国 #新型肺炎
中国・武漢で発生した新型肺炎の感染拡大が止まらない。現地のSNSでも新型肺炎に関する注意喚起を促す投稿が飛び交っているが、信ぴょう性の怪しい感染予防情報や、混乱に乗じた便乗商法が後を絶たない。
上海在住の30歳女性は「免疫力を高めるインド式ヨガ」をうたい、ヨガのさまざまなポーズ写真とともに「これはインドでインフルエンザがはやった時に、エヤング老師が編み出しました」とアップ。これを実践すれば体の免疫力が高まって、新型肺炎から身を守れるということなのだろう。
この女性に限らず、何人もの中国人女性が「新型肺炎予防にヨガが有効」という内容の投稿をしていた。
また、現在のところ新型肺炎の有効な対処法は見つかっていないが、SNS上では「広東省中医(中国の伝統医学)医院による武漢新型肺炎の予防法」と書かれたメモをキャプチャした画像が散見される。桑の葉、シソの葉、葛根など複数の中医薬の原料と配分を紹介し、作成方法が書いてあるのだが、根拠は怪しい。
さらに拡散しているのが「ニンニクを食べれば予防できる」という民間療法。ニンニク万能説はSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)、鳥インフルエンザが流行した際にも話題となったが、体の免疫機能を高める効果はあるとしても、即効性のある予防法とはいえないはずだ。
便乗商法も盛んだ。香港の向かい側にある中国の大都市・深センで日本人向けバーを経営する中国人女性(33歳)は、「新型肺炎の薬は、うちのバーに来ること!」と投稿していた。投稿の意味について尋ねると、「(薬=)お酒」とスマイルマークとともに返ってきた。同じような投稿をしているバーの経営者は、ほかにもいた。
一方、ネガティブなニュースばかりのための気晴らしなのか、ウケ狙いの投稿も多い。品切れが続くマスクの代わりとして女性用ブラジャーからマスクを作る動画が拡散しており、女性用下着を頭と口につけて防護対策をアピールする男性もいた。日本人の感覚からすれば不謹慎だが、投稿した中国人たちはブラックジョークのつもりなのかもしれない。
報道でも「パンデミック」という言葉が使われ始めた新型肺炎。こうしたニセ情報には注意したいものだ。
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