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日刊サイゾー トップ > 社会 > 政治・経済  > 経済統計でみえない本当の満足度

安倍政権が考える“日本人の幸福”は金次第!? 経済統計ではみえない、本当の満足度とは?

安倍晋三・内閣総理大臣

 日本人が感じる「満足感」とは、どのようなものなのか?

 内閣府は政策運営に活かすために、満足度という質的・主観的観点から、経済・社会の構造をより多面的に「見える化」する検討を進めている。

「幸福度指数」というものがある。国民がどの程度幸せかを把握するための指標だ。もっとも有名なのは、「幸せの国」と呼ばれるブータンで、同国ではGNH(国民総幸福量)という独自の指標を用いて国民の幸福度を測っている。GNHは、約8,000人の国民に9つの領域に関連した72の指標についての聞き取り調査を行い、その結果を数値化したもので、この結果は政府の政策目標に取り入れられている。

 ブータン以外にも、いくつかの国際機関が人々の幸福感や満足感を把握するための指標を考え、調査を行っている。例えば、OECD(経済協力開発機構)はBLI (Better Life Index)を考案し、36カ国間の比較を行っている。この指標は、人々の暮らしの質を計測・比較するため、暮らしの11分野 (住宅、収入、雇用、共同体、教育、環境、ガバナンス、医療、生活の満足度、安全、仕事と生活のバランス)ついて調査を行い、指数化したものだ。

 国連ではHappiness Ladderを算出している。この指数は各国の国民へのアンケートなども踏まえ、1人当たりのGDP(国内総生産)、健康寿命、社会的支援、生き方の自由度、寛容さ、腐敗認識度の各指標から算出されている。国連開発計画は、HDI (Human Developed Index)を作成している。これは、出生時平均余命、成人識字率、一人当たりGDPなどの指標を用いて、長寿、知識、人間らしい生活水準の3つの分野について各国の開発達成度を測るものとなっている。

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